これまでの経緯

短大卒業後、地元で美容院のレセプショニストとして就職しました。業務は、最初にお客様とコミュニケーションを取り、ご要望を確認しながらカウンセリングをすることでした。お客様が綺麗になりたいと思うきっかけを作れたら良いなと思っていました。その後、ブライダルの貸衣装が専門のブライダルサロンに転職し、ドレスのフィッティング、和装の着物の着付けをフォローする仕事をしました。
その後、東京に出てきて、アパレルメーカーで販売員を始めました。10年間アパレル販売を経験した後に結婚を機に退職。そして、今年の4月からMESWellをスタートしています。退職後、やっぱりアパレルが好き、人が好き、服が好きだから、もう一度正社員でアパレル販売員をしようかなとも思ったんです。でも、働き方を見直して、ライフワークバランスを整えたい気持ちも大きく、新しい仕事の仕方を模索していました。なにより、違う仕事をする事で新しい何かが生まれそうだなというポジティブな気持ちで仕事を探していました。そんな時に、前々から気になってたフリーランスと販売員を掛け合わせてインターネット検索した時にヒットしたのがMESWellだったんです。そこで初めてフリーランス販売員という仕事を知りました。実はまったく同じタイミングで旦那さんもMESWellを調べていて、私に連絡をくれたんです。まさに今夜、MESHWellの事を話そうと思って、今サイトを見ていたよ！と盛り上がりました。こういう働き方があったんだね、すごく良いねと、言ってくれて、私も登録してみようと思いました。

MESWellを利用してみて

最初は不安もあったので、オンラインの無料相談会に参加しました。その後トピックを立てると、オファーがあり、初マッチングとなりました。トピックを立ててすぐにオファーがきたことにまずびっくりして、同時にとっても喜んだのを覚えています。その後はどういう感じで働くのかなと考えを巡らせていました。まずストアに行ってみようと、マッチング前に下調べをしにチラりとストアを見に行ったんですよね。当日も緊張はしましたが、販売の仕事が好きだからこそ、マッチングをしている時間に、いかに自分のパフォーマンスが出せるかが大切だと、ストアへ向かう電車の中で考えていたのを覚えています。
最近はご縁をいただき、アクセサリーブランドのPR業務をしているので、1週間の中で、平日は1、2回、土日にオファーをいただいてマッチングをするペースです。MESHWellの良いところは、自分の働きたい時に働きたい報酬で業務を受諾できることです。正社員時代は難しかった、休みの選択ができるようになり、連休をしっかりとって休息をしたい時には休み、みっちり仕事をしたい時には、トピックを増やして、マッチングを増やしています。自分のリズムで働きながら、離れて暮らす実家の家族との時間も大切にできるフリーランス販売員という働き方を選んで良かったと思っています。

接客をする上で大切にしていること

アパレルの販売員を始めた時から大切にしているのが、ストア内が常にお客様にとって居心地の良い状態である事です。お店の空気感は、店頭にいるスタッフで一気に変わると思っています。誰が立つかというより、その時のスタッフがどんな気持ちで接客しようとしているかが、店舗の雰囲気に影響すると思うんです。商品をお客様に売ることが目的になっているのか、お客様に楽しんでもらい、良いお買い物をして欲しいと考えているかで変わる気がしています。お客様の気持ちより売上を優先しているストアは、自分が買い物をしていても、アプローチの中で圧を感じてしまいますし、入りづらいなと感じるんです。私は、お客様がリラックスして過ごせる空間を提供したいと思いながら店頭に立っています。動的待機や、3秒以上止まらずパフォーマンスで忙しそうに見せるだったり、基本的な事だとは思うのですが、それをするかしないかで違うと実感しています。また、ファーストアプローチは特に気をつけています。ありきたりな「良かったら〜◯◯」ではなく、お客様が手に取っている商品のメリットや着心地、着た時の丈感などを具体的に伝えるようにしています。お客様にとって有益な情報を伝える事で心地よい状況を作りたいと思っています。
昔からストアの空気感、居心地の良さ作りを大切にし続けているので、この意識は習慣になってますね。だからこそ、フリーランス販売員として様々なストアに入る時には、個々のストアの空気感やテンポに自分を合わせる事が大事だと考えています。これまで長くアパレルで仕事をしてきたからこそ、マッチングして5、6分でストアの雰囲気が掴めてきます。わからない時には、どういった感じで接客するのがベストですかと、早めにスタッフさんに聞くことで、曖昧な感覚で店頭にいることがないよう心がけています。

印象に残っているお客様

接客をする時には、販売員というより相談役というスタンスでいます。ストアの場所によって客層が違うこともありますが、お客様が何を重視してお買い物をしたいのか値段なのか、着心地なのかなどのニーズの掘り出しは、どの場所でも大切な事として変わらないと思います。お客様からの声を大切にしながら接客をしたいと思っています。
以前、小柄なお客様がパンツを探されていたのですが、小柄だからいつもサイズが合わなくて購入に至らないと諦めかけていらして、私は身長から似合いそうなパンツをご提案をし、試着をしていただきました。ちょうどお客様が試着室に入ったタイミングで、私は退勤時間になり、スタッフさんに引き継ぎました。私がストアを後にしようとした時に、お客様が試着室から出てこられたようで、私に見て欲しいと話されているとスタッフさんが伝えてくれました。様子を見に行くと、笑顔でこれ、すごく良いです！と直接、私の肩に手を触れながら感動を伝えてくれたんです。今回のように、お客様の心に眠っている潜在ニーズを引き出し、普段は選ばないようなアイテムをご提案した結果、これだという商品にお客様が出会った時の笑顔は格別ですよね。こうやって、購入を決めたてくださった時のキラキラした笑顔が見れた時が１番嬉しい瞬間だと、長年販売員をしてきて思います。
先日も、服選びが苦手で、何を着て良いか分からないと悩みと話してくださったお客様に、コーディネートをいくつかご提案したところ、全て気に入ってくださり、全身コーディネートを購入してくださいました。提案を押し通すのではなく、気持ちを伺いながら一緒にお洋服を選ぶ相談役として、これからもお客様のファッションにおける新しい出会いをサポートしたいと思います。

フリーランス販売員として働いていて思うこと

フリーランス販売員になり、マッチング毎で業務をするストアが変わることが多いので、ストアスタッフさんとその場で初めて出会う事が増えました。この出会いは私にとって、とても貴重で大事だなと思っています。なかなか会社に勤めていた時には出会えなかった人と、こんなに短いスパンでたくさん出会えて、こういう方もいるんだとかこういう接客スタイルもあるんだと、学びがあると思っています。これはフリーランス販売員ならではの特権だと思っています。
最初にマッチングする時は、第一印象を大事にしています。私がストア側だったら、どんな人が来るんだろうとか、大丈夫かなと心配な部分があると思います。見た目の清潔感や、最初の挨拶の笑顔など基本的なことだからこそしっかりと意識し、この人なら大丈夫だと思ってもらえるような第一印象を心がけています。また、自分で報酬を決めれるからこそ、その報酬でオファーしてくださるストアさんに、その報酬分の成果を残し、さらにそれ以上の貢献をしようという気持ちでマッチングしています。貢献するというのは、売上をとることだと思っていて、個人的には、私は数字で生きてきた人間なので、売上として結果を出したい気持ちがあります。例えば、今日何円分の報酬をもらう私が何円分売ることで貢献出来たらいいなと事前に計算して目標設定しています。何より大切なのは、これだったら任せたいと思っていただけるパフォーマンスをする事だと思います。売上だけでなく、立ち振る舞いやお客様とのやりとり、いろいろと含まれますよね。今日は難しいなと思った時には、お声がけなどのアプローチを行って、ストアスタッフさんと今日はこういう客層ですねとコミュニケーションを取るようにしています。実際にお客様と向き合う時には、相談役としてお買い物をサポートすることが一番で、お客様に楽しく、納得して購入していただくパフォーマンスが出来ていたら、数字が後から絶対についてくると、経験から確信があります。お客様とストアに満足してもらえる動きが大切ですね。自分で決めた自分の価値を下げることが無いよう、その価値を証明していきたいと考えています。

今後の展望

昔から、もう一度会いたいと思ってもらえる販売員になりたいと思ってきました。実は自分で気づいたのですが、これまでの仕事で一貫していることは、鏡がある仕事だということなんです。美容院もブライダル衣装も、アパレルの販売員も、鏡前でご提案するんですよね。お客様を綺麗にしてあげたい、新しい自分を見せてあげたい気持ちがあります。そして、それが見つかった時、お客様が嬉しくなって変わる表情や、ハッと表情が変わる瞬間を、鏡を通して同時に共有できた時にやりがいを感じるんです。これが私の中で軸になってます。今後も、お客様にもストアからも、もう一度お願いしたいと思ってもらえる販売員になりたいですね。そのためには、信頼関係が大事だと考えています。今の目標は、良いパフィーマンスをして信頼を得て、リピートしてくださるストアを増やす事ですね。
フリーランス販売員という仕事は、まだまだ知られてないと思います。働き方を理解した今、こういう働き方をもっと広めていけたらいいなと思っています。私自身が発信することでもっと周りでこの働きが身近になってほしいですし、色んな働き方があっていいんだということを証明出来たらいいなと思っています。

撮影場所：WeWork Link square