経験を活かし自分の力で挑む、日々の変化と責任感を楽しむフリーランス販売員
フリーランス / kanayanさん
活動エリア:関西
美容業界での仕事とアパレル販売員のダブルワークを経て、フリーランス販売員として活躍されているkanayanさん。300回以上のマッチングを経験されています。自分の強みであるコミュニケーション力を大切に、丁寧なコーディネート提案、再来店したくなる接客を意識しているそうです。フリーランス販売員として大切にしていることなどを伺いました。
QUESTIONまずは簡単な質問
- 好きな映画
- プラダを着た悪魔
- 座右の銘
- 出逢った人の“変わりたい”のきっかけになる
- 最近のマイブーム
- 推しのBE:FIRSTをきっかけに、ダンス動画を観るのにハマっていて、最近体験レッスンにも行ってきました!笑
INTERVIEWタレントインタビュー
- これまでの経緯
- 学生のころに関西コレクションというファッションショーでモデルや裏方を経験し、PRESSの仕事に憧れを覚え、アパレル業界に強く興味を持ちました。その後、大手外資系アパレルメーカーに正社員の販売員として就職。店舗では個人売上を追いながら、全国個人アワードを受賞した経験もあり、接客を通してお客さまとの信頼関係を築いていくことに大きなやりがいを感じていました。特に、「あなたに接客してほしい」と自分を求めて再来店してくださることに、販売員として大きなやりがいを感じていて、それが自信や原動力にもなっていました。そんな私が、フリーランスという働き方を意識し始めたのはコロナ禍がきっかけでした。当時は充実した日々を送っていましたが、ストアの状況が大きく変わり、「このままの雇用形態で一生大丈夫なのかな」という漠然とした不安が芽生えたんです。
20代後半、「会社」という枠組みに甘えず、新しい働き方に挑戦してみたいと思い、以前から興味のあった美容の世界に飛び込む決意をしました。それまでアパレルで“外見を整える”お手伝いをしてきましたが、肌質改善やエステなど、よりパーソナルな内側のケアも提供できれば、将来的にお客さまをもっと深くサポートできると思ったからです。大学卒業時に取得した管理栄養士の資格も活かし、1から肌質・体質について学び直し、美容の仕事とアパレル販売員をダブルワークしていました。
ダブルワークをやりきった実感を得て、今年からは原点であるアパレルに軸を戻し、フリーランス販売員として活動していこうと決めました。
- MESHWELLでフリーランス販売員を始めた理由
- MESHWELLでやっていこうと決めた理由は、2つあります。1つは、自分の価値を試したいという想いです。これまでの正社員時代は、よくも悪くもブランドの看板に守られている部分がありました。決まったルーティンをこなす安定感はありがたい反面、自分の本来やりたいことや、自分自身の力を出し切れていないもどかしさも感じていました。今は、日々異なるブランドに伺い、今日このストアでどう動くべきかを自分で考え、行動しなくてはいけません。責任とプレッシャーが伴いますが、ストアから求めてもらえるよろこびを感じながら、自分の力を試し、価値を見出していけることにやりがいを感じています。
もう1つの理由は、自分のスキルや経験が、誰かの役に立っていると実感できるようになったことです。この数年間、アパレルと美容の仕事を並行しながら、自分の好きなことを仕事として成立させるための土台作りをしてきました。そうした経験を積み重ねる中で、自分の強みや経験を活かしながら、フリーランス販売員として挑戦していきたいと思うようになりました。
振り返ってみれば、私は昔から「安定」よりも「挑戦」を選ぶタイプだったのかもしれません。常に目標を更新しながら、よりよい自分になれる働き方を基準に、これまでの道を選んできたように思います。
- フリーランス販売員として気をつけていること
- フリーランス販売員の働き方は、1回1回のマッチングが勝負です。正社員時代なら、月間トータルを見ながらその日の売上を調整できたかもしれませんが、今は違います。お客さまが数人しか来店されないような閑散期であっても、いただいた報酬以上の価値を返したいと思っています。
接客ができない時間も、決して立ち止まりません。百貨店やファッションビルなど、これまでさまざまな立地で経験を積んできた感覚を活かして、通路を歩く方と自然にアイコンタクトを取り、入りやすい空気をつくったり、ストアの入り口付近で“ウェルカム”の雰囲気を伝えたりしています。また、時間に余裕があるときにはスタッフに「この服、実際に着るとどんなシルエットになりますか?」と聞いてみたり、自分自身でも積極的に商品情報をインプットするようにしています。さらに、その館ごとの客層や年齢層、どんなデザインがお客さまに好まれているのか、ブランドとして今何を打ち出しているのかなども積極的に伺うようにしています。限られた時間の中でも、そのストアやお客さまに合った接客や提案ができることを大切にしています。
フリーランスとして活動する今は、売上を意識することはもちろんですが、それ以上に”オファーをいただいたブランドの魅力をどう伝えるか”を大切にしています。また、お客さま1人ひとりのご要望に、より純粋に向き合えるようにもなりました。今何が欲しいかだけではなく、「その方のクローゼットに何が必要か」を一緒に考えながら接客することを意識しています。そして、お客さまの中で“接客の記憶をその場限りにしない”ことも大切にしています。例えば、気になっていた商品のページを見せてスクリーンショットを撮っていただいたり、ショップカードに商品情報を書いてお渡ししたり。「またいつでも来てくださいね」とお声がけすることもあります。その場で購入に至らなかったとしても、後からネットで購入してくださったり、「またあのお店に行こう」と思い出していただけるかもしれません。
接客をその場限りの“点”で終わらせるのではなく、次回の来店やブランドのファンになっていただく“線”につなげていくことも、販売員として大切な役割だと思っています。ブランドに属していないフリーランスだからこそ、より丁寧に、お客さまと未来の接点を作ることを意識しています。
- 印象に残っている接客エピソード
- 最近特に印象に残っているのは、アーバンリサーチ ミント神戸店での接客です。入学式帰りの親子のお客さまが来店され、最初はこれからの大学生活で着る娘さんの私服を探されていました。娘さんがフリルのトップスを手に取られていたのですが、お話を伺うと、普段はメンズライクなカジュアルスタイルが多く、「デニムばかり履くから、こういうかわいい服は好きだけど、自分に似合うのかな…」と少し不安そうな様子だったんです。そこで、そのトップス単体ではなく、お手持ちのデニムにも合わせやすいコーディネートをご提案させていただきました。娘さんが試着されている間、お母さまも「これちょっと気になるわ」と商品を見てくださっていたので、「ぜひ着てみましょう」とご案内したんです。会話を重ねながら、お二人の普段の服装やクローゼットを想像していく中で、「絶対に似合いそう」と思うアイテムが次々浮かんできて、他のアイテムもご提案していくと、「お姉さんが持ってくるやつ、全部かわいいわ!」と言ってくださり、最終的にはお二人ともトータルコーディネートで購入してくださいました。
私は、接客の中で“こういう服も似合うんだ”“こんな合わせ方があるんだ”という新しい発見を持ち帰っていただくことを大切にしています。押し付けるのではなく、お客さま自身も気づいていなかった可能性や選択肢を広げるようなイメージです。実際にそのアイテムを気に入っていただき、ご購入につながればもちろん嬉しいですが、それ以上に、「ファッションって楽しいかも」と思っていただけることを大事にしています。プロとしての知識や経験をお伝えできることは、リアルな接客だからこその価値ですし、私は“販売員”というより、“コーディネーター”や“スタイリスト”としてお客さまと向き合う意識を大切にしています。
またこの時、レジ前にあったシルバーのスニーカーをお母さまが気にされていたんです。以前からかわいいなと思いながらも、「自分には派手かな」と、なかなか挑戦できなかったアイテムだったそうです。でも、その日に組んだコーディネートにも、お持ちの洋服にも絶対お似合いだと思ったので、実際の着回しイメージも伝えながら試着をおすすめしました。するとサイズ感もしっくりきて、「今回こそ履いてみようかな」と購入を決めてくださったんです。
この接客をした時にも、自分の経験や感覚を活かしながら、お客さまの“今まで選ばなかったもの”に挑戦するきっかけを作れたことがすごく嬉しかったです。ただ洋服を販売するだけではなく、お客さまが新しい自分に出会えたり、少し前向きになれたりする瞬間に立ち会えることが、この仕事の魅力だと改めて感じた接客でした。
- 接客で大切にしていること
- 私の接客の根底にあるのは、会話を通じて楽しい時間を共有し、信頼関係を築くことです。商品説明をする前に、まず「この人と話していて楽しい」「また会いたい」と思っていただける空気感を大切にしています。
このスタイルは、学生時代に経験したビールの売り子のアルバイトで培われました。売り子の世界は完全歩合制で、とてもシビアな環境でした。周りには、ビジュアルが際立って素敵なスタッフや、体力があって常に動き回れるスタッフなど、それぞれに強みを持った人たちがたくさんいました。その中で、「自分は何を武器に戦えるんだろう」と考えたときに、たどり着いたのがコミュニケーション力でした。ただ商品を売るのではなく、会話を通じて「またあのお姉さんから買いたい」と思っていただくことを意識して行動していたんです。その経験が、今の接客の土台になっています。
接客でもう1つ大切にしているのが、お客さまがフィッティングルームに入られたタイミングで、全身のトータル提案をすることです。前職の販売員時代に叩き込まれたことでもありますが、ただ上下の洋服を提案するだけでは終わらせません。「さっき見られていたアイテムにも合いますよ」「お持ちのあの靴なら、こんな合わせ方もできますよ」というように、お客さまのクローゼット全体を想像しながら、着回しやバリエーションまで含めてお伝えすることを意識しています。
私はコーディネート提案をするとき、まずボトムスからスタイリングを組み立てることが多いです。私自身がデニム好きということもありますが、ボトムスを見ると、その方が普段どんなテイストを好まれているのかが見えてくるんです。そこから、「今までの自分に近いスタイルが気分なのか」「少し新しい雰囲気に挑戦したいのか」を会話の中で一緒に整理しながら、その方に合った方向性を絞っていきます。
私が接客で大切にしているのは、“買っていただくこと”だけではありません。「こんな服も似合うんだ」「こういう合わせ方もあるんだ」そんな新しい発見や、ファッションの楽しさを持ち帰っていただけることを大切にしています。その場で購入に至らなかったとしても、数日後に「あのコーディネートやっぱり気になるな」と思い出していただけたら、それもすごくうれしいことです。再来店やEC購入につながることもありますし、そういう“種まき”も販売員の大切な役割だと思っています。
今の時代、洋服を買うだけならネットでも十分できると思います。でも、自分では選ばなかったアイテムや、新しい可能性に出会えるのは、リアルな接客ならではの価値だと思っています。コミュニケーションを通じて、「この人が言うなら挑戦してみたい」と思っていただける。その体験や高揚感こそ、対面接客だからこそ生まれる魅力だと感じています。
- 今後の展望
- MESHWELLの1番の魅力は、“毎日が違う”ことです。マッチングするストアの場所や時間帯、そのブランドでお客さまが手に取る商品、商業施設やエリアごとの客層など、毎回環境が違うからこそ、常に新鮮な気持ちで接客ができます。限られた数時間の中で、そのストアの空気感を読み取りながら、一員として溶け込み、一緒に売上を作っていく。その緊張感や責任感も含めて、今すごく楽しいんです。毎回違う環境だからこそ、自分自身の接客力や対応力も試されますし、「今日はどんな自分を出せるだろう」と挑戦し続けられる感覚があります。今は、そんな日々にすごくやりがいを感じています。
私は昔から、自分のスキルや経験を通して、「出会えてよかった」と思ってもらえる存在になりたいという想いがあります。自分自身、ファッションや人との出会いを通して前向きになれたり、自分を表現することの楽しさを覚え、「なんか最近の自分好きかも」と思えた経験がたくさんありました。だから今度は、自分が誰かにとっての“きっかけ”になれたらいいなと思っているんです。誰かの役に立てたり、その人が少しでも前向きになれる瞬間に関われることが、私にとって1番のよろこびですし、自分自身の原動力にもなっています。
だからこそ将来的には、ただ洋服を販売するだけではなく、ファッションを通して、その人らしさや魅力をもっと引き出せるような仕事をしていきたいと思っています。例えば、ファッションだけでなく、その人の雰囲気や魅力、“その人らしさ”を一緒に引き出していけるような存在になることが理想です。お客さまが自信を持てたり、新しいことに挑戦できたり、自分を表現することが楽しい!と思えるきっかけを作れたら、私自身もすごく幸せだなと思います。今はまだ挑戦中ですが、今いただいているご縁を大切にしながら、「出会えてよかった」と思ってもらえるような存在を目指して、これからも1つひとつ経験を積み重ねていきたいと思っています。