人のためになら120%で!お客様にもスタッフにも頼られるフリーランス販売員
フリーランス / 宮田さん
活動エリア:関東
販売員経験が長く、MESHWELLでその経験を存分に活かして、スタッフ・お客様から信頼を得ている宮田さん。その信頼は、経験だけでなく、宮田さんのまっすぐでチャーミングな人柄からなのだと感じたインタビューでした。接客で大切にしていること、経験が活かせていることを伺いました。
QUESTIONまずは簡単な質問
- 好きな本/好きな映画
- インディージョーンズシリーズ
- 最近のマイブーム
- スーパー巡り
- 趣味
- ドライブ
INTERVIEWタレントインタビュー
- MESHWELLでの働き方
- MESHWELLを利用し初めて、2年半がたち、これまでのマッチング累計回数が気付けば1000回を超えました。MESHWELLを始めた時は、どのぐらいの頻度でオファーが来るか分からないことや年齢についても不安があったので、一旦派遣会社に登録してMESHWELLは副業として利用していました。徐々にサービスの利用に慣れてきた時に、派遣をやめてMESHWELLでフリーランス販売員をすることに決めました。今は、マルティニークを中心にマッチングをさせていただいています。マルティニークの中で、日によって違うストアにマッチングをしていて、接客をするお客様の層にも変化があり、日々新鮮味があります。例えば、マルティニークの日本橋店は年齢層が高めで、店内を全てゆっくり見られる方が多いですね。時間にゆとりのある方が多いせいか、お話をしながらのロングの接客をすることが多いように思います。代官山店は、仕事をされているお客様も多く、購入の際にお決めになるのが早い印象があります。高輪店は主婦の方も多く、新しくオープンしたルミネの中にあるストアなのでウィンドウショッピングのお客様も多いかもしれません。今、同じブランドの違うストアでマッチングしていると、「この前〇〇店で会いましたよね。」とお客様から話しかけてくださいます。フリーランス販売員をしていても、お客様と再会できるのは嬉しいことですね。
- 接客で大切にしていること
- 生きていくことの全てで、一番大事にしているのは「正直」でいることです。これは、自分の芯にある思いで、接客に於いても大切にしています。お客様から、相談があった際は、はっきりと私の意見をお伝えします。二つの商品で迷われていたら、「私はこちらが良いと思います。」と伝えます。もちろんその前の段階で、それぞれのアイテムの良さや、お客様にとってなぜそれが良いのかというお話をした上で、正直にお伝えします。そして最後に必ず、「でも正解はお客様なんです。」とお伝えしています。私は、販売員としてお客様に商品をお勧めするのではなくて、ちょっと服の詳しい近所のおばさんのような感覚で接客したいと思っています。正直に接していると、結果的にお客様との心の距離が近くなり、私のことを覚えてくださるお客様が多いんです。
私は、接客においてファーストアプローチに注目していません。むしろセカンドアプローチを重要視したいと思っています。というのも、商品を見ていただけで「これ可愛いですよね。」と知らない人に突然声をかけられるのは、ドキっとするのではないかなと思うんです。最初の声がけで、話に乗ってきてくださるお客様はそのストアに慣れている方が多いように感じます。自分に置き換えて考えると、ストアに入ってすぐに、販売員に心を開くのは難しいと思います。なので私は、ファーストアプローチは「お鏡使ってくださいね。」のような差し障りない言葉をかけます。ほとんどの方が、ファーストアプローチをすると「ありがとうございます。」とお返事くださるので、遠くからどんな商品を探しているのかなと観察して、次に声がけするタイミングをみています。その時の反応次第で、次はどうしようかなと考え、そのお客様に合う声がけをする、次の言葉が自分の中ではキーになっています。
- 経験がフリーランス販売員として活かせていること
- マッチングに行ったストアの中で、私の年齢、販売員経験がスタッフより上であることが多いです。これまでの私の経験から、販売だけでなくお店全体の雰囲気作り、若いスタッフをサポートすることも大切だと感じています。実際に、店長から、「店舗の空気を温めてくれる人がほしい」と言われたこともあります。売上げが伸びないと、どうしてもみんな緊張してしまいます。売上げをとるだけではなく、ストアの良い雰囲気づくりをする役割として呼ばれることもあるのかなと感じています。また、若いスタッフから、よく接客について質問をもらうので、「社員さんにも聞いてみてね。」と言いつつも、「これはこういう理由で、こうすると良いよ」と説明しています。感覚だけで販売するのではなく、販売にはきちんと理由があることを伝えたいと思っています。フリーランス販売員としてストアにいるからこそ、みんなにとって私は、話しやすい“お母さん”的な存在なのかもしれませんね。みなさんがいろんな面で頼ってくださることに、とてもやりがいを感じています。
自分自身のライフステージが変わることで、接客できるお客様の幅も広がっていると感じます。ママさん、妊婦さん、お嬢様のお母様など、さまざまな立場の方に寄り添えるようになりました。ママさんには子育ての相談を受けたり、お母様世代のお客様には私が相談をしたりして、会話は自然と弾みます。 以前メンズも担当していたので、男性のお客様も得意です。若い方は息子のように可愛く感じますし、おじさまとも会話が盛り上がることもあります。どんな方とも上手に関われるという自信は、これまでの接客経験と、自分が体験してきた人生経験が接客に活かされていると感じているからだと思っています。
- 販売員としてのやりがい
- 私は、自分自身も他者もよく分析してしまう「分析タイプ」なのですが、自分のことを考えて気づいたのは、自分のためには頑張れないけれど、誰かのために頑張れる、力を発揮できる ということでした。
例えば、年齢を気にされるお客様が「私の年齢では似合う洋服がないように感じて選べない」とお話しされたとします。そういう時には、「せっかくお買い物に来て購入するのなら、100%好きなものを選んで心からハッピーになれるものに決めませんか?」と伝えます。 そして、普段、自分では選ばないような洋服を試着して気に入ってくださり「着てみたらこんなに良かった!勧めてもらって本当に良かった」と喜んでくださると、私も本当に嬉しくなり、やりがいを感じます。
また、ストアスタッフから「今日は宮田さんがいるから良かった」と顔を合わせた時に言われると、やはり私は、自分のためには頑張れないけれど、人のためなら120%動ける タイプなのだと実感します。長い販売員経験があるからこそ、現場の様子を見ていて人手が足りなさそうだというのも感じとれます。先日も当日の16時からのマッチングについて、その日の13時にオファーをもらったことがありました。これまでの販売員経験から、この急なオファーはきっとストアスタッフに何かあり、事情があるのだろうなと想像ができました。オファーを受けてストアに行くと、妊婦のスタッフが体調不良との事でした。その妊婦のスタッフも、店長にも「来てくださりありがとうございます。」と言っていただき、私におまかせください!という気持ちになりました。こういう時には特に「役に立ちたい」という気持ちが湧いてきますね。
- 印象に残ってる接客
- 同じブランドにマッチングしていると、同じお客様と何度もお会いすることもあります。そのお客様はいつもご友人と来店されるのですが、とてもおすすめ上手な方で、気づくとご友人がお買い物をされていることがよくあります。先日、高輪店がオープンした際にも、そのお客様と偶然再会しました。「いろんなストアでよく会うんですよ。」とお連れ様にも私を紹介してくださいました。その日は、お客様自身が The Row の鞄を悩まれていました。今回はご本人様が検討されていたので、私は新鮮なパターンだなと感じていました。その時は、お客様がとても悩んでいたので品番をお渡しして、検討してくださいねとお見送りしました。後日、私が有楽町店でマッチングをしている時にお友達が偶然来店され、「この前悩んでいたThe Rowを、友人が買いました!」と教えてくださいました。ついにご本人が購入されたと聞いて、「本当ですか?」と驚くと、「こんなに何度もお姉さんに会うなんて、これは購入するしかないってことだと思ったそうですよ。」と教えてくれました。 高価な商品ですし、簡単に決断できるものではないと思うので、購入の理由の一つが、私との出会いだったと聞いて、とても嬉しいことだと思いました。そのお客様とは本当によくお会いするので印象深く、先日も有楽町店で外から手を振ってくださって、思わず私も笑顔で手を振り返しました。販売員とお客様という関係を少し越えた、温かいご縁ですね。
今は便利な時代で、AIもネットショッピングも当たり前になりましたが、私は最終的にはマンパワーが大切だと思っています。どんなに便利になっても、接客の本質は変わらないと信じています。
- 今後の展望
- ゆくゆくは接客を指導する立場になりたいと考えていたので、販売の幅を広げる目的もありMESHWELLを始めました。 今、フリーランス販売員になり、自分の世代のブランドだけでなく、知らなかったブランドとマッチングすることもあります。いろいろな商品を見て、さまざまなスタッフやお客様と接することは良い刺激になりますね。先日、他のタレントさんから健康食品のPOPUP販売のマッチングをしたと聞いて、アパレルだけではなく興味のあるジャンルなら挑戦してみたいという気持ちも芽生えました。
私はお客様との深い関係を作るのが得意なタイプだと思うんです。今後この資質をもっと活かせる働き方や、接客スタイルを活かした別の仕事の形があるのではないか、と考えることもあります。年齢的にも”自分の目標をどう描くか”の答えを見つけることが難しい部分もありますが、今はMESHWELLで、新しい出会いを楽しみ、マッチングを続けたいと思っています。やはり、私は根本的に人が好きなんです。最終的な将来の夢は「立ち飲み屋のおかみ」です。(笑)
撮影場所:WeWork Link square