マッチングを通して築いたフリーランスとしての在り方と自分の自信
フリーランス / 三海正奈 (MIKAI Masana)さん
活動エリア:関東
MESHWELLスタート当初からご利用をいただき、マッチング数トップを継続されてきた三海正奈 (MIKAI Masana)さん。マッチングをはじめたころに伺ったインタビューでもお話しされていた、「お店の方にまた来てほしいと思ってもらえる存在であること」というポリシーをずっと変わらず大切にされているそうです。もう一方で、気持ちの変化や成長も感じることもあったそう。MESHWELL歴が長い三海さんにこそ伺いたい質問に答えて頂きました!
三海正奈 (MIKAI Masana)さんの過去のインタビュー記事はこちら
INTERVIEWタレントインタビュー

- MESHWELLを利用してどのくらいですか?
- 本当に目の前のことを頑張ってきたら、気づいたら6年目になっていました。仕事量としては、当初からそんなに変わっていないです。やはり、フリーランスは不安定な面もあるので、仕事の要望があればできる限りは答えたい気持ちです。1日で違うストアに移動してマッチングすることもありますね。ちょっと無理をしても依頼オファーは受けるスタンスです。コロナの時は大変な時もありましたが、それ以外はありがたいことに、仕事がなくて困ることは無かったです。始めた頃は、緊張して食事がとれないなんてこともあったのですが、今は経験から成長して自分のスタンスを大切にマッチングに臨めています。
- MESHWELLでフリーランス販売員を継続できた理由、そのコツ
- 一番大切にしているのは、お店の方に「また来てほしい」と思ってもらえる存在であることです。売上を上げることはもちろんですが、それ以上に、お店のスタッフの方々が店舗業務を円滑に進められるような立ち回りを、いつも意識しています。MESHWELLのタレントにストアが期待することは、ブランドやストアごとに微妙に異なると感じています。売り上げをとることだったり、業務を円滑に回すためだったり、その2つの求めている場合はそのバランスもそれぞれ違います。その空気感を早い段階で読み取り、接客スタイルや動き方を柔軟に変えるようにしています。
また、必ず守っているのが「お店のルールに合わせる」という姿勢です。他店舗でOKだったことが、別の店舗ではNGなこともよくあるので、分からないことや曖昧なことは必ず確認します。自分も時に間違えてしまうことはありますが、それでもこの姿勢だけは崩さないように心掛けています。そうした上で、お客様にはお店やブランドの世界観を尊重しつつ、「また来たい」と思っていただけるような時間を過ごしていただけるよう心がけています。ストアのファンを増やす接客をしたいと思っています。
- 長く続けていく中で困難だったこととその乗り越え方
- MESHWELLを始めたばかりの頃は、「売上を取らなければいけない」というプレッシャーから、今思えば精神的に追い詰められていた時期もありました。緊張もしていたと思います。でも、「長く続けるコツ」でもお話ししたように、自分の在り方の基盤を整えていくことで、そういった気持ちも自然と薄れていきました。自分が正しいと思ってることを常に意識できていれば大丈夫と思えるようになり、ストレスを感じて落ち込むこともなくなりメンタル管理ができるようになったと思います。そして、現場に慣れてきたタイミングでこそ、感謝や謙虚な気持ちを忘れないことの大切さを感じました。「必要とされているからこそ働けている」という意識を持ち続けるようにしています。これはコロナ禍でも改めて強く思ったことです。
- ️MESHWELLを始めて成長したと感じること
- 自己肯定感が上がったことだと思います。以前は自分の考えや行動に自信が持てず、不安になることも多かったのですが、いろんなブランドの現場で試行錯誤する中で、自分の良さも課題も自然と受け入れられるようになりました。フリーランス販売員の仕事は、オファーがあってこそです。再オファーがなくて、自分の仕事を振り返ってみることをしますが、そこで落ち込むのではなく、今は弱点をなくそうとするよりも、それをカバーできるくらいのパフォーマンスを出すことを常に意識しています。改善を怠るという意味ではないんですが、自分の強みを活かすことに注力する方が、結果的にメンタルを安定させながら働けるということに気づきました。
- これまでのマッチングの中で印象的だったこと
- お客様から褒めていただけるのはもちろん嬉しいですし、常にそう思っていただけるような行動を取るように心がけています。だからこそ、自分が思いもよらなかったところで喜ばれることの方が、意外と印象に残っているかもしれません。
以前ある店舗で勤務しているときVMDのスマホ写真をあらかじめ撮っておいて、接客で使った商品をすぐに元の位置へ戻せるようにしたり、ディスプレイが乱れていたら手が空いているタイミングで直すようにしていました。接客後、VMD担当の方が毎回きれいに直している姿を見て、なんだか心苦しく感じたことがあったんです。わざわざ聞いて確認するのも、相手の手を止めてしまいそうで申し訳ないなという気持ちもありました。そんなふうに自分なりに工夫していたことを、ある日、店長さんが気づいてくださって、すごく褒めてくださったんです。しかも後日、別のスタッフの方から「店長がすごく感動していましたよ」と声をかけていただいて…まさかそんなふうに思っていただけていたなんて、と驚くと同時にとても嬉しかったのを覚えています。
自分にとっては何気ない行動だったのですが、そうした小さな仕事への姿勢を評価してくださったことが嬉しかったです。
- 譲れないこだわりを教えてください
- 3つあります。まず、固定概念に縛られない・相手を否定しないことです。接客は、その方らしい魅力を引き出すことが醍醐味だと思っているので、「こうでなければいけない」といった一方的な提案はなるべく避けています。自分自身に対して常に懐疑的な視点を持つようにしているからかもしれません。自分が良いと思ったことでも、「本当にそれが正しいのか?」という視点を忘れないようにしています。お客様から意見を求められたときは、「なぜそう思ったのか」をしっかり説明し、誤解が生まれないよう心がけています。
また、ストアの方の対応に対しては、必要以上に期待しすぎないようにしています。お店の方たちは忙しく人手が足りてない故MESHWELLを利用していると思うので、「優しくしてもらえたら嬉しいな」くらいの気持ちでいることで、自分の心にも余白が生まれ、自然体でいられる気がします。
2つ目は、自分の気持ちに嘘をつかないことです。接客においては、売上のために自分の利益を優先した発言はしないと決めています。その場ではうまくいっても、いずれ綻びが出ると思っているからです。お客様に、どちらが似合いますかと質問をされた時には、基本的には思っていることを答えます。この服だったら、こっちがお似合いですが、このボトムスだったらこっちの色が良いですね、というような受け入れやすい伝え方でアドバイスをします。必ずこうでなくちゃいけないと、可能性を限定させることの内容にしています。
スタッフやお客様問わず、忖度せず思いやりある行動を意識し、自分の気持ちに正直に、正しいと思う行動をしたいと思っています。
3つ目は、自分が目立つより、ストアやお客様が主役であることを忘れない。仕事中は、自分が前に出るというよりも、「その場に馴染む」「自然に溶け込む」ことを意識しています。もちろん、接客はいつも真摯にお客様に向き合いますが、既存のスタッフの方が接客中で困っている様子があれば、必要に応じてサポートに回ることもあります。
お客様に「また来ますね!」と言っていただけるのは本当に嬉しいことですが、私は常駐ではない立場なので、少し心が痛くなることもあります。だからこそ、その後に続くスタッフの方が接客しやすくなるように、バトンを渡すような声かけやご案内を心がけています。
正直、性格的に少し損をしているのかもしれないな…と思うこともありますが(笑)、それでも、これが自分なりの“美学”なのだと思っています。言葉にするのは少し照れくさいですが、大切にしている価値観です。
- 三海さんの強みはなんですか?
- ひとつは、観察力です。スタッフの方々の業務がスムーズに進むような動き方に気づき、動けるのは、この感覚があるからだと思います。また、話している相手の考えていることを比較的察知しやすい方だと思っています。接客中でも、お客様の表情や言動に少しでも違和感を感じたら、すぐにアプローチを切り替えるようにしています。
もうひとつは、目の感覚が優れていることです。自分で言い切るのは少し恥ずかしいのですが…お客様のお顔立ちや体型を見たときに、似合う色やシルエット、デザインが自然とイメージできることが多く、それが信頼につながり、結果的に売上にも結びついていると感じています。そして以前パーソナルスタイリストの仕事をしていた経験から、その人に合う理由を言語化して、お客様に伝えることが得意です。なぜ似合うか理由をお伝えできることで、お客様にも納得してもらえるかなと思います。私は、感覚派に見られがちですが、実はかなり理論的なタイプです。インプットは感覚的に、アウトプットは論理的に──というのが、一番しっくりくる表現かもしれません。
私は多分、人の服を選んでる時間が本当に好きなんですよね。自分のスタイリングをすることも楽しいですが、どうしても自分に似合うものだけのスタイリングに限られてしまいます。お客様に合わせてそれぞれに似合うものを提案し、それが本当にお似合いで美しい姿になって喜んでいる姿をみると、私自身が感動しますし、お客様にもその思いが自然と伝わります。
こうした自分の強みに気づけたのは、MESHWELLでさまざまな現場を経験し、自分を客観的に見る機会が増えたからこそだと思っています。
- ️MESHWELLは三海さんにとってどんな存在
- フリーランス販売員は、普通に会社員として仕事をしている方より、感謝の言葉をもらったり、褒められる機会が多いと思います。そして、逆にオファーされない時は、シンプルに自分に向き合う時間として捉えて、何が悪かったのか何が良かったのかなと振り返りをします。こうやって自分のことを考える機会が、フリーランスになって増え、心の成長に繋がっています。ですので、MESHWELLが、生活のベースになっているのはもちろんですが、それ以上に、自分の価値観や働き方を見つめ直すきっかけをくれた存在です。MESHWELLに出会ってからは、自分の得意・不得意も含めて「これが自分なんだな」と受け入れられるようになりました。そして自分に自信がもてるようにもなったと感じています。
タレントファースト”でいてくれるMESHWELLの姿勢にもいつも助けられていて、無理をせず、自然と頑張れる環境を整えてくれているのも大きな魅力だと感じています。
- 今後の展望
- 以前、スタッフの方に接客のちょっとした工夫や考え方を共有した際、とても喜んでいただいたことがありました。接客の際に使う言葉選びや、「こういうアイテムは、どんな世代・体型・価値観の方に響くのか」といった視点を、感覚だけでなく分析するのが好きで、それを接客に活かしています。MESHWELLの特徴でもありますが、いろんなストアでお仕事ができるからこそ、地域差、お客様層の違い、そこに合わせた接客スタイルを、多くのマッチング経験の中で学んできました。
まだ具体的な形はありませんが、これまでの経験や現場感、蓄積してきた感覚やデータを言語化して、アウトプットできる場があればいいなと思っています。
そして、これからも自分のやりたいことに正直に、面白いことをしたいというのが一番大きな思いですね。
- これから始める人へのメッセージ
- ここまでいろいろとお話ししてきましたが、MESHWELLで働くうえで、「こうでなければいけない」という正解はないと思っています。「自分や家族との時間を大切にしたい」「人間関係のストレスから少し離れたい」そんな方にも向いていますし、MESHWELLは自分で報酬を決められるシステムなので、頑張った分だけ報酬を伸ばすことも可能です。だからこそ、「自分の力でどこまでいけるか挑戦したい」というモチベーションで始めるのも、とても良い選択だと思います。登録もシンプルで、MESHWELLのスタッフの方もとても親身に相談に乗ってくださいます。LINEでのやり取りもスタンプ付きでフランクに返ってきたりするので、相談のハードルも本当に低いです。(私も何度も助けられました!)私自身も、MESHWELLで働くようになって人に優しくなれた気がしますし、自分にも少しずつ自信が持てるようになってきました。
これから働く皆さんが、自分なりの軸を見つけて、心地よく働けることを願っています!
撮影場所:WeWork Link square
