英語力と丁寧さを活かし、フリーランスで販売員を続けていく
主婦 / キキさん
活動エリア:関西
人の気持ちを察したり、周りとの調和性が強みなんですと話してくださったキキさん。アメリカに留学、その後NYでの販売経験があり、英語でのコミュニケーションも強いタレントさんです。東京でMESHWELLを始めて、関西にお引越し後も関西エリアでMESHWELLを活用しマッチングをされているキキさんに、これまでの経緯やフリーランスとして気をつけていることを伺いました。
QUESTIONまずは簡単な質問
- 好きな本/好きな映画
- オリガ・モリソヴナの反語法(米原万里さん)、風と共に去りぬ
- 座右の銘
- 親切はできる時にしておく
- 最近のマイブーム
- 朝活(早めに起きてカフェで自己分析ワーク)
INTERVIEWタレントインタビュー

- MESHWELLを利用することになったきっかけ
- 社会人になって3年ぐらい経ってアメリカに留学しました。高校生の頃から洋楽を聴いたことでアメリカになんとなく憧れがあって、思い切って25歳の時、大学に途中編入をし、1年半で卒業しました。その時の専攻がアパレル&テキスタイルだったんです。そのこともあって、そのままNYでブライダル会社に就職しました。そこでドレスの販売とそれに付属するティアラや花嫁さんに関するグッズの販売をしていました。4年ほど勤めたあと、日本に帰国しました。その時に、販売の仕事をするか経理の仕事をするか迷ったのですが、経理の仕事を選び10年ほど勤めていました。その後、もう一度販売をしてみようと思い販売職に戻ってきました。10年ぶりぐらいに接客をした時にすんなりと戻れた感覚があり、やはり販売員の方が合ってると感じたことを覚えています。
MESHWELLは、WWDの記事でたまたま見かけて知りました。当時は東京にいて、登録をして利用を始めました。今は関西に引っ越してきて、利用を続けています。東京と関西の違いはありますか?と関西のスタッフに聞かれたことがあるのですが、あんまり変わらない気がしています。なので、地域を変えても自然にマッチングできていたなと思います。
- 経験が生かされていること
- 販売に戻って最初に勤めたのが百貨店だったんです。ブライダルもそうですが、百貨店も求める接客が丁寧できめ細やかな部分があると思うので、MESHWELLで百貨店の中のストアでマッチングをした際も、その点慣れていたのでスムーズでした。その時にも、ストアの方に百貨店に向いているねと言っていただきました。私の感覚ですが、百貨店にいらっしゃるお客様は、百貨店でお買い物をしているという意識を持っている方が多いと思うんです。お客さまの期待を裏切らないようにし、その思いを満たす接客を意識しています。最終的には購入いただくことは大事ではあるのですが、お客さまに100%自分の注意を向け、ダブル接客などはひかえ、丁寧な対応で百貨店で過ごす時間を居心地を良くして差し上げる必要があると思います。例えば、年配の方がいらしたら椅子を勧めたり、お買い物を楽しく楽にできるように誘導したりと気を回すことが必要だと思うんです。お客さまにしっかりとサービスを届ける意識だと思っています。
逆に、カジュアルな接客スタイルが合うアウトレットのストアでの業務では、普段を少し崩して、丁寧すぎず、親しみやすさがあるように気をつけています。十分な注意は向けるのですが、百貨店のようなゆっくりと時間のながれているストアに来店されたお客さまと同じようには時間がかけられないので、割と動きを早くし良い意味で注意を分散させています。百貨店のブランドは、入店が1日に10人だったりとか10人いかないこともあります。アウトレットや大型店は、1日に10人、100人単位でいらっしゃることもあります。ストアの場所によって、お客さまの数も層も全然違うんですよね。どんなストアでも、丁寧さとカジュアルさのバランスは調節できますし、その点が経験が活かせていると思います。実際、アウトレットストアでもお客様へ丁寧に接客をしたところ、本当に良い買い物ができたと仰って、まとめ買いして下さった方がおられました。
- 接客をする上で大切にしていること
- お客さまのペースに合わせることです。元気でハツラツとお声掛けしている販売員と比べると、私は落ち着いた印象の販売員ではないかなと思っています。私はそれは個性だと思っていて、無理やりテンションを上げても違和感が生まれてしまうと思っています。私自身でいること、そして誠実にお客様、ストアスタッフに接することを大事にしています。ストレングスファインダーという性格診断を受けた時に、人間関係資質がほぼトップだったんです。その診断が合ってるかどうかはともかく、人の気持ちを察する、雰囲気を合わせるというような調和性があるとのことで、その性格が接客に役に立ってるかもしれないですね。
もう1つは、ストアに合わせながらも、やはり丁寧な接客をすることだと思います。アウトレットでもそのスタンスは同じですし、以前初めてMESHWELLを利用された滋賀県のストアに行った時にも、接客姿勢にお褒めの言葉をいただきました。私が当たり前と思っていてもその場に長くいる方達からみると新鮮なことがあるのだと感じました。
ある一つのブランドに社員で入った時には、そのブランドの求める販売員にならないといけないですよね。MESHWELLの良さでもあるんですが、今はいろんなストアにいけるからこそ、自分らしく接客を楽しめているとも言えます。それもあって、自分で日によって働く場所を変えられたり、業務時間を決められるのは良いなと思っています。
- フリーランスだからこそ気をつけたいと思っていること
- ストアのスタッフさんが仕事しやすいように動こうと思ってます。売上を取るというのはもちろん基本にあるんですけれども、ストアスタッフから見て、知らない人が来て一緒に仕事をするのは、やりにくい部分もあると思うんです。基本的なことですが、挨拶したりちょっとした会話をして、相手がどういう方かを知ろうとコミュニケーションを取ります。ストアのルールもストア毎にあるので、都度伺いそのストアにあわせるように意識しています。そうすることで、ストアの方にとって受け入れやすい存在になれるのかなと思っています。ストアは販売員が足りなくて、オファーをして呼んでくださっているので、他のスタッフがやりたい業務をしている間のスポットを埋めるように動きたいと思っています。チームの中に入っていく気持ちを持って、そこに足並み揃えようと考えています。
又、自分はフリーランスの販売員なので、常に他の販売員さんと比べられている緊張感を持つようにしています。MESHWELLの他のタレントと一緒になることはあまりないですが、ストアからすれば、別の日にきているタレントと比べることはあると思います。その中で、選ばれてオファーをいただいているという意識を持って、全体のパフォーマンスを上げていかなくてはと気をつけてます。そして、その意識を持つことで自分自身もスキルアップしていけるかなと思います。
フリーランスの販売員なので、オファーをいただいて業務となるわけですが、一度マッチングをしたストアから再オファーをいただくことが比較的あります。ただストア側が人員が足りたときなどは、ストアの事情でオファー数が変動するのは自然なことなので、新規でマッチングするストアとレギュラーで呼んでくださるストアをちょうど良いバランスで混ぜていきたいというのが課題ではありますね。
- 印象に残ってるお客様とのエピソード
- モアサロンアダムエロペさんにマッチングした際に、私とストアスタッフとのチームワークが実を結んだことがありました。オランダ人の女性のお客さまがお買い物にいらっしゃった時のことです。そのお客さまはとても体が大きい方で、身長も170センチくらいはあったと思います。ストアには日本の標準体系向けの洋服を置いているので、お客さまに合う洋服サイズがないかもしれないなと思いながら接客していました。そのストアスタッフは本当に皆さんとても良い方で、接客をしていた私に「これならサイズが合いそうです」と一着そっと持ってきてくださったんです。身幅の広いジャケットで、でもそんな大きくは見えない素敵なデザインのジャケットでした。お客さまもその商品を気に入ってくださって、それを皮切りに試着をいろいろされて結局4〜5点購入くださいました。今思えば、お客さまは多分、日本でなかなかサイズの合う洋服がないことは分かってたかもしれません。他のストアに関しても、日本では大きなサイズの方がすんなりサイズの合うブランドは少ないと思うのです。だからこそ、このお客さまに喜んでいただけてとても嬉しく思いました。ストアスタッフが商品提案をサポートしてくれて、その後は私が英語で接客をし、二つの力が合わさってお客さまに喜んでいただけた、接客が身を結んだのだなと感じました。
インバウンドの方と話してると日本で何か買って帰りたいって気持ちがすごくあるんですよね。思い出の品として、日本の旅の思い出とともに商品を買って帰りたいという気持ちだと思います。そこに自分のスキルを活かせるのはまた嬉しいことですね。
私にとって英語での接客はストレスがなく、困ることなく出来ているかなと思っています。実際は、販売員が英語を必ずしも喋れなくても、ボディーランゲージで接客はできると思うんですが、少し会話ができるとお客さまも安心感もありますし、まとめ買いにつながるなと思います。私の英語が出来るという強みを今後もストアで活かしていきたいです。
- 今後の展望
- 何より健康が大事だと思っています。私は販売の仕事が好きなので、ずっと続けていきたいなと考えています。今50代なのですが、元々そんなに体力がある方でもなくて。それがフルタイムじゃなく、MESHWELLでフリーランスで販売員をすることにした理由の一つでもあるんです。なので、健康に長く仕事を続けられるような日々のトレーニングだったり、食べ物だったり、そういう良い生活習慣を実現していくことが、私の人生の展望になっていて、本当に大切なことです。年齢が上だからこそできる接客も絶対ありますし、ブランドによっては、ある程度年齢が高い方がお客様に話を聞いてもらえることもあります。逆に若い雰囲気のブランドでは、どうやって50代を生かせるか、人生経験はもちろんですが、若い人にも合わせられる受け入れてもらいやすい感性を持ってないといけないなとも思います。これからは、私より若手の販売員さんたちが目指したいと思える販売員像をつくれたら良いなと思います。
大きいところでは、これからの未来、販売の自動化や機会化などもあるかもしれませんが、オンライン接客など、リモートでも販売の業務ができるようになったら良いなと思っています。今回参加させていただくプロジェクト、Wear Go Land(丸紅株式会社が提供するメタバースを活用したオンライン接客サービス)もそうなんですけれども、場所を選ばず仕事ができるようになれば、例えば海外に住んでもいいですよね。これから自由度を上げていけたら良いですね。
