2020年9月30日(水)の21時00分から30分間の予定でメンテナンスを行います。ご迷惑おかけしますが、ご協力のほどよろしくお願い申し上げます。

自分の人間力を最大限に活かして、お客様とストアを喜ばせたい

フリーランス / 道清 雅紀さん
活動エリア:関東

服を好きになったきっかけは、道清さんのお父様がかっこよかったこと、お姉様の影響や近所の方々に幼少期に褒められたことだそう。だからこそ自然とファッションを楽しむことに繋がったそうです。一方で東京から三重県まで歩く旅をする行動派であり、28歳から服の専門学校に通われ、舞台衣装制作、お直し、スタイリスト業務など様々な経験がある方です。人生経験の中で培われた個性を活かし、フリーランスで販売する上での心得などを伺いました。

QUESTIONまずは簡単な質問

好きな映画
アイズワイドシャット、シングルマン、インターステラー
好きな食べ物
父のハンバーグ、コーンぎっしりコロッケ
好きな本
カール・ブロスフェルト写真集、井上雄彦「バガボンド」

INTERVIEWタレントインタビュー

これまでの経緯
私がパーソナルスタイリストの会社に所属していたときに、 MESHWELL代表の窪田さんが(その会社に)サービスの説明に来られた事が、MESHWELLを知ったきっかけです。その後、登録させて頂き1度マッチングもしたのですが、時間が空いてコロナが明ける頃から利用を再開しました。約5年ぶりのマッチングはRAG TAGさんでした。お客様の半分以上は海外の方だったのが印象的でした。スタッフの方々は、(私が)英語で積極的にお声かけをしていて、国内外問わず多くの接客に入ったことに最初は驚かれていました。この時のマッチングの評判が良かったので、その後もリピートしてお声がけをいただいています。今でもRAGTAGの皆様には、最初の良いきっかけを頂けたことを感謝しています。
私は社会人として最初の就職先が大手メーカー工場勤務でした。並行して真剣に社会人サッカーをやっていたのですが、ケガをきっかけに仕事もサッカーチームも辞め、28歳から服のデザインとパターンが学べる専門学校へ2年間通いました。その後、アパレル業界でさまざまな経験をさせてもらったのち、大手スーツ会社のお直し業務、そして同グループのスーツ販売へと移りました。販売の実績を残しオーダースーツ部門を経験した後、パーソナルスタイリストの会社に入社。コロナ禍で一度、地元三重にもどりましたが、MESHWELLを再開する直前は、映画、テレビ、芸能業界の衣装アシスタントの仕事をしていました。プロフェッショナルの皆様との仕事にとてもやりがいを感じていたのですが、もっとファッションに関わることがしたいと、次の働き方を模索している中でMESHWELLを利用し始めました。
接客をする上で大切にしている事は何ですか?
シンプルにお客様に喜んでいただくこと、楽しんでいただくことです。そのためには、様々な工夫を凝らします。以前、働いていたメーカーでの『接客での基礎知識』が自分の基本となっています。
お店の入り口、店頭での立ち位置はお客様が来店された時に、話しかけやすいポジショニングを取る様にします。ファーストコンタクト、セカンドアプローチについても、お客様の視界への入り方から、姿勢、声のトーン、距離感も大切にして、マニュアルになり過ぎないよう意識します。リラックスして頂けたり、安心して頂ける声の掛け方も工夫し、お客様に自分が味方である事を感じて頂きたいという思いがあります。お声かけする際に「気軽に広げて見て下さい。」「ご試着もお気軽にどうぞ」の様なシンプルにお伝えする事もありますが、「気軽に広げて、簡単に戻してお楽しみください。」と一言、二言お客様が苦に思わない様にお声掛けして、お客様からの最初のありがとうを頂けることを目指します。
お客様が商品を手に取られた際、ご試着のご案内をする事も良いですが、手に取られたアイテムに対してプラスαをお伝えします。お客様が気がつきにくい事、素材やサイズについてでもいいですし、ボタンについてなど細かな点でも良いと思います。そしてお客様との共感、発見、会話を交わす事を目指します。本当に話しかけられたくないお客様もいらっしゃるので注意も必要ですが、入店された際のお客様からみて取れる情報も大切にし、『お客様の問題解決』に繋げています。目的は様々で、目当てがあったり、良いものがないかな、もしかしたら暇を潰したいだけ、フラッと見に来たなど様々です。その中で、お客様に満足いただけるお買い物をして頂くためにも、試着をして頂く事も大切に思っています。お客様からの要望もありますが、接客に入る事で試着をしていただける回数も増やす事を意識しています。
印象にのこっている接客や言葉
これまで本当に多くのご縁に恵まれてきました。リピートのお客様からプロポーズをする際の全身の洋服を選んで欲しいとご依頼を受け、プロポーズ成功後にお礼の言葉も頂いたことや、直近では、『ここ最近の中で1番良い買い物が出来ました。』と言って頂けたことも嬉しく、印象に残っています。接客を通じて感動したことを伝えてくださるお客様に感謝の気持ちです。
自分が良いなと思っていたパンツを購入されたお客様と帰り際お話しをしていて、そのパンツの良さ、魅力、どういう合わせ方が良いか、着こなしの応用、その時に着ておられた服との相性の良さ、理由などを、3〜4分お伝えしました。お客様が「スタッフさんのおかげで、このパンツの価値が2万円位上がりました、ありがとうございます。また来ますね!」と言ってくださった事がありました。この様に伝えたくなるほど、私の伝えた言葉に対して価値を感じて頂けたんだと思い、言葉や情報の力はすごいなと感じました。新しい扉が自分の中で開いた印象深い出来事でした。
スーツメーカー時代の先輩の受け売りですが「誰か1人かっこよくなったら、日本がかっこよくなるという事だ。」という言葉が今も心にあります。かっこよくなったお客様、顔つきまでも変わるお客様がいらっしゃいます。普段、洋服を買いに行く事がなかった学生さんの接客も入る機会があり、「服が初めて楽しいと思えました。」「試着がすごい楽しいです。」などの言葉を頂きます。日本をかっこよくする事に貢献したなと心の中で嬉しい気持ちになります。接客でお客様が喜び、それを通じて見知らぬ誰かが喜ぶ事を少なからず知っており、そういう目に見えない先にも思いを馳せる事もあります。
フリーランスの販売員として結果を出すために意識していること
結果を売上、お客様とストアの方々に喜んで頂くことと捉えた上で、笑顔、挨拶、店頭起点、売上を大事にしています。
私は明るさが持ち味の一つで、やはり笑顔が、人の壁や距離を縮めやすくすると確信しています。テンションは高いぐらいの方が良いと思っています。スタッフさんとのコミュニケーションについては、お名前を覚えること、出来るだけ全員に自ら挨拶に行くようにしています。ストア側に立って考えた時、店頭でしっかりとお客様を取り込んで、明るく振る舞い売上をとってくれる販売員は喜ばれると思います。私が、いつも言われて嬉しいのは、私がマッチングをするとストア内が明るくなるとか、ストアの雰囲気が良い方向に変わるという言葉です。自分にとっては当たり前に行動してることを良いと言っていただけるのは嬉しいですね。売り上げについては、お客様に絶対買ってもらいたいという意識というより、自分が全力で接客をしていたら売り上げは自然と取れると思っているところがあります。
そのために、まずはお客様に試着してもらう事がとても大事だと考えています。試着した方が確実に購買力が上がるので、そこに持っていくためには、お客様とのコミュニケーションに於いて色んなことを考え、感じて個々に合わせた接客をしないといけないと思っています。もう一つ大切にしているのは、お客様が気になった商品に関して、どこがどう良くて、どういったコーディネートするのがお客様にとって良いかなどの情報をしっかりとプレゼンすることです。例えばジージャンの袖のボタンを表裏で合わせたらカフスっぽく見えることや、ちょっと首を抜いて着る着方、ジャケットのコードを引っ張ることでシルエット感が変わること、ボタンを上だけ止めて着るテクニックなど。聞いてなるほどと思っていただけることは伝えたいですね。お客様がどんな洋服を持っているかを伺いコーディネートを提案する際には、お客様にイメージしてもらうことを大切にしています。会話の中でイメージが出来ていないかもと感じたら、店内にある似た商品をお持ちして試着をしてもらい、購入したいアイテムが自分らしく着れる、着たいと思ってもらえるようにします。商品の良いところを惜しみなく、「情報量が多くてごめんなさいね。」のようなクッションに言葉も挟みながらお伝えしていますね。その場の空気感の和やかさも大切だと考えています。自分なりに一生懸命向き合っているからこそ、ご購入を頂く結果が自然についてきているのだと思います。
自分がご対応させて頂いたお客様の喜びをストアの方に見て頂けたり、売上にも繋がっていたら喜んで頂けます。自分も楽しみながら、お客様、ストア、自分自身の『三方良し』が理想的であるのではないだろうかと感じています。
いろいろなストアで接客することについて
商品知識がないと接客ができないかもしれないと思っている方は、様々なストアで販売するフリーランスの販売員に対して難しいというイメージを持たれるかもしれません。私は商品知識については、初めて行くブランドであれば、事前に店舗を見に行ったり、SNS、ホームページでどんな商品があり、どのような雰囲気かを確認します。マッチングしたストアではなくとも、同じブランドの他店舗へ行くこともあります。情報を得ることで、できる範囲で不安をクリアにしています。商品を畳むときにはサイズ感の確認、お客様にお伝えできるような、自分が良いなと思える情報を1個は見つけておきます。例えば、シャツの貝ボタンが綺麗だな。結構厚みがあるんだ。などの特徴を心に留めておき、お客様がその商品を手にしたときに、サイズや、色の事からお声かけしながら、ボタンの特徴を+ αお伝えします。そうすることで、会話が生まれやすく、お客様が気づかれなかったポイントをお伝えすることにもなります。お客様に心を開いてもらい、短時間で信頼関係を築くためにも、会話になる情報を持っておくと、どのようなストアでも使えると思います。この方法以外でも、お客様と会話になり関係性を作れるのであれば、自分の感想など、何でも良いといって過言ではないと考えています。お客様に楽しんで喜んでもらい、ご購入いただくこと、そのお客様をお見送りするときや、最後の挨拶の際の表情やリアクションも、大切にしています。
フリーランス販売員は自分自身で働くペースも時間も決めていくので、スケジュールは自分次第です。以前多くの連勤を重ね、振り返ったときに気づいたことがあります。お客様はもちろん、ストアの方からの「助かりました、ありがとう。」の言葉にやりがいを感じることです。感動や刺激、本当に楽しかった、良かったと感じた時の人の表情はこちらに伝わります。そんな思いもこもったありがとうに目に見えないプラスのパワーを頂きます。ストアスタッフの方がアドバイスを求めてくださったりする事も尚の喜びです。私もアドバイスを頂くことも多く、レジをして頂くことや、在庫確認、自分では対応できない事に対応して頂くことに感謝の気持ちを忘れません。もう1つは、様々なストアさんやブランドに行けることで、違いや変化を楽しめるという事でした。私は子供と話すことも好きなので、ファミリー層の多いストアはお子さん含めて関わり合いながらの接客に楽しみがあります。インバウンドが多いストアでは流暢では無いですが、英語で接客できて、時に、新しい価値観や視点を学ばせていただくこともあります。原宿や渋谷のストアではより服が好きな方が多いので、ファッションの深い話をしたり感性で会話になる事も楽しみです。
人と話すこと、ブランドの雰囲気に合わせていく事も好きで、様々なことに興味がある自分にとって、それぞれに楽しみがある点が自分自身に合っているのだと思います。
今後の展望
今、これまでの経験や、自分自身が多くのモノ、コトに興味を持ってきた事が会話の引出しにつながっています。多くの接客を重ね、MESHWELLを通してそのブランドに合わせる事の楽しみも感じています。自分のショッピングでも「あのブランドに着て行けそう。」と考える事も日常のひとつです。自分の器用さ(もちろん不器用さもあります)、好奇心、人やブランドの良さを見つけるのが得意な事や、ときに熱を持ってお伝えできる事が、マッチングの中で売上にも繋がり、自分自身が楽しく働くことが出来ている要因だと思います。ストアの皆様、並びにMESHWELLの皆様にも本当に恵まれ、改めて感謝の気持ちでいっぱいです。
私自身はクリエイティブ、プロダクト、非日常感、あたたかみを好んでいます。スタイリスト(衣装)の現場で感じたプロ集団で働く熱、充実感も良い経験でした。
『おもいをカタチにする。』が自分のテーマで、個人やチームで人に喜んで頂ける、モノや機会を作っていきたいです。

撮影場所:WeWork Link square

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