互いに良い影響を与える、販売員とスタイリストアシスタントのダブルワーク
ダブルワーカー / てしまゆうさん
活動エリア:関東
自分の心に正直に、好きな事でその道のプロになりたいとスタイリストを目指して上京されたてしまゆうさん。まっすぐ目を見てお話しをくださる姿が印象的でした。現在はダブルワーカーとして、MESHWELLでフリーランス販売員と、スタイリストアシスタントをなさっています。2つの仕事が互いに良い影響を与えている事や、フリーランスとして大切にしている事を伺いました。
QUESTIONまずは簡単な質問
- 好きな食べ物
- チョコレート、ラーメン
- 座右の銘
- 好きこそ物の上手なれ
- 趣味
- カフェ巡り、お笑い
INTERVIEWタレントインタビュー

- これまでの経緯
- 新卒でアパレルメーカーに入社して、7年ほどアパレル販売をしました。元々、ファッション系の専門学校に行って、スタイリストになりたいと思っていたんです。スタイリストになるなら東京にでた方がいいと考えていましたが、当時は金銭面や生活面に不安があり諦めて販売員の道に進みました。その後、楽しく仕事をしていたのですが、もやもやしている自分がいることに気づきました。その時に「グランメゾン東京」というドラマで、プロフェッショナルがさらにその道を極め、突き詰めて夢を叶えていく姿を見て、この仕事の仕方がかっこいいな、私もやってみたい!と感化されたんです。どん底に落ちても良いから、自分がやりたいことを、思い切りやるだけやってみようという気持ちが高まり、2年前に東京に来ました。行動派だねと皆さんに言っていただけるんですが、自分が一番びっくりしています。
東京にでてからは、師匠についてスタイリストアシスタントをしながら、派遣でアパレル販売員も続けていました。スタイリストの仕事が忙しくなって来たタイミングと、派遣契約が終了したタイミングが重なり、この先どうしようかと考えている時に、派遣先の先輩にMESHWELLを教えてもらいました。当時、採用面接を受ける時間も無かったですし、次の紹介先を派遣会社にお願いはしていたんですが、生活もあり次の仕事を早く見つけたいと思っていました。なので、まずMESHWELLを利用してみようと登録しました。スタイリストアシスタントの仕事は働き方が不規則で1週間前に仕事が入る事もあるので、実際に利用を始めると、自分で時間を決めて仕事ができるMESHWELLがすごくフィットしてると感じました。
- MESHWELLを利用してみて
- 初回はとにかく緊張しました。正直、勢いで利用を始めた自分がいたので、どんな感じで行けば良いかなと、そわそわしていました。マッチング当日はストアが入居する施設のイベントがある日でとても忙しかったのですが、以前大型店を経験していたこともあり、少しずつペースを掴むことが出来ました。そのストアも大型百貨店内にあり、店内もかなり広めだったので、多くのお客様にお声がけをする事や、立ち位置が重要かなと考えました。社員の方がレジ側に立っていらしたので、私は死角となってる場所に行った方がいいと判断して行動しました。いろいろ考えながら、目の前にいるお客様に100%力を発揮できるようにしようと向き合った結果、自分らしく接客が出来たと思います。今もそのストアさんから2、3ヶ月毎の館のイベントの際にオファーをいただくようになりました。
いろいろなストアとマッチングするので、その都度、客層も違えば接客の仕方や店舗の規模が変わりますよね。その中で、自分のするべき動きが、なかなかつかみきれなかったかなと感じたこともありました。洗礼を受けた、じゃないですけど、その時に1度しっかり考えて、自分の持ち味の接客は生かしつつ、ストアに合わせ立ち振る舞いを変えるべきだと気づきました。そして、店頭に立ったら、そのストアの雰囲気に合うアプローチをできるだけ早く掴むように意識しています。そのために必要な事前準備として、マッチング前に、ストアやブランドについてリサーチして望むようにしています。
- 印象に残ってる接客
- 少し前にパンツの接客をした時の事です。今まで購入してきたパンツは丈が短いものが多いのだけど、今の気分は短い丈のパンツではなく、少し長さが欲しいというご要望をお持ちのお客様でした。今までとは違う雰囲気のパンツを探していても、自分でどう選ぶのが良いか分からないという様子でした。ご試着をしたいとのことだったので、形の違うパンツをいろいろな履き方をしてもらいアドバイスをしました。その中で、2つのパンツを例にして、このパンツの形は今年っぽく腰履きにしても形が崩れない、もう一方のパンツは後ろがゴムになってるから履きやすいけれど、長さを出すために腰履きにすると腰回りが膨らんでしまう。するとパンツの形が崩れているように見えるので、腰回りが気になりやすい。とご説明をしました。「だからこちらのパンツの方が、今の気分に合ってるかもしれないです。」とお伝えすると、「なるほど、だからなのね!私が持ってるパンツは、ゴムが後ろに入っていて腰履きにしてもしっくりこなかったわ。」と話してくださいました。しっかりと納得して商品を購入いただき、喜んでいただけました。アドバイスをする時には、具体的な理由を伝えるようにしています。洋服のこの点がこうだからお客様に似合っていて可愛い、この部分がこの色だから顔周りが明るく見える、お客様はショートヘアーなので首元にちょっとデザインがあった方が華やかに見えるし、クルーネックであればすっきり大人ぽく見える。というようなアドバイスの伝え方をしています。できるだけ理由付けして答えられるようにしたいので、日々勉強しなくてはいけないなと思っています。
- 接客をする上で大事にしていること
- ストアの方とのお話で嬉しいことは、「人柄で選んでオファーをしているから手嶋さんを選んでます」と言っていただくことですね。フリーランスっていうのは、個人プレーヤーなので、ちょっと強気で、結果を残すぞ!という姿勢で良いと思うんです。でも私の場合は、性格もあると思うんですが、それではあまりうまくいかないので、一歩引いて、自分がいることで接客をお手伝いしますというサポート姿勢でいます。そして、少しでもストアに貢献できればと思い、私がマッチングした事でストア全体がいつもより良く回って欲しいなと思っています。一人でも多くのお客様がこのストア良いな、この店員さんいいなと思って、私がマッチングしていない時にも、あの時良い感じだったなとお客様がふらっとストアに来たくなるような印象を残せたら良いなと接客をしています。
新卒で販売員をしていた時にも同じストアでかなりの売上を取れる方がいて、かっこいいな、少しでも近づきたいと思っていました。でも、そのことを意識しすぎた接客をしていたら、なかなかうまくできなかったんです。私らしく自分の持ち味を活かして、お客様に寄りそって丁寧なアドバイスを大切に接客をしていたら、自然と売上が付いてきました。今フリーランスになっても、この気持ちは変わりません。そのために、日々勉強していくべきだと考えています。どんなことも勉強をすると、そうだったんだ!と新しく見える景色があると思います。私は自分が学んだ事を、「実はここはこうなんですよ」とお話した時のお客様の喜び、驚きの表情を想像すると、またやる気がでるんです。私の販売員としてのやりがいは、お客様がモヤモヤしてたのが解消できたっていう時の表情や、欲しいものが見つかった!という瞬間の喜ぶ姿を見る事ですね。
- フリーランス販売員として働いてみて
- 私は自己管理をするのが好きだなと思っていて、スタイリストの仕事とフリーランスで販売員をする仕事のスケジュール管理が苦になる事はありません。トピックを作成する時には、自分が販売員をしていた時の事を思い出して、この時間に人が居て欲しかったなと思った時間帯を思い出し作成しています。スケジュールに関して、失敗したなって時もありました。仕事をたくさん入れてキツくなってしまった経験もありますが、それも勉強になったと思って、その後は欲張りすぎず自分の体調と予定を見据えスケジュールを立てています。
元々、何事も全部を把握したいという感覚が強いんです。新卒でブランドに入った時も、全部業務を把握したいからオールラウンダーになりたいと思っていました。レジもフィッターも店頭でスタッフとして、どの場を任されても、安心して任される自分になりたいと思って努力していました。今は、金銭面も自分が見える範囲で管理をしていくのがやり易くていいなと感じています。
また、スタイリストの仕事と販売員の仕事をダブルワークすることで相互に良い影響を与えていると感じています。販売員としては、スタイリストで身につけたトレンドやコーディネートを組む力を活かして、この洋服を購入しようかなという言葉に対してプラスαの提案ができているかな、と思っています。ちょっと今年っぽくするなら、この合わせも一緒にどうですかと自然と会話ができていると思います。販売員の仕事では、洋服のトレンドだけでなく、お客様に実際に人気のデザイン、日常のトレンド、消費者の求めるものを知る事が出来ています。スタイリストの仕事をするとそこが少し見えなくなってくる部分だったので、ストアでの接客の中で、世間のトレンドを感じられることが刺激になっています。どちらも影響し合って、力になっていますね。
- 今後の展望
- MESHWELLを利用して自分により自信がついたと感じています。マッチングをして、様々なストアで接客することで、改めて自分の強みと弱みがわかりました。もうちょっとこうした方がいいな、まだ改善できるなと気づけたところと、どこに行っても評価していただける良さが自分にちゃんとあるんだと分かった事が大きいです。
やはり、私の軸はスタイリストなので、スタイリストとして独立できるように頑張りたいと思います。映画やバラエティ番組を担当するスタイリストが目標です。そして、接客するのも好きな自分がいるので、純粋に、独立してもMESHWELLを使って日々、お客様の生の声でのトレンドリサーチができるのが理想だと思います。
撮影場所:WeWork Link square
