MESHWellをはじめた理由

コロナの１回目の緊急事態宣言の時に、約15年勤めてきたアパレルが倒産してしまいました。辞めるつもりはなかったですし、会社にも思い入れがあったのでとても残念でした。今後どうしていこうか考えている中で、方向性が決まらなくいろんなブランドで少しずつ働けたらいいな、なんてちょっと夢みたいなこと考えていたんです。そんなことからインターネットで、「単発」「販売」と検索したところ、MESHWellを見つけました。こんな働き方あるのか！と思ってすぐに登録しました。その時はまさにコロナ禍だったので、ストアが閉まっており、初めはマッチングするお仕事が少なかったため派遣や紹介会社から単発の販売員の仕事も並行して行っていました。でもMESHWellの仕事の仕方を知りフリーランス販売員の働き方に憧れがあったので、その時がきたら、お仕事を増やせるようにと常設の仕事はお断りさせてもらっていました。そうしているうちにMESHWellの仕事が増えてきたという感じです。

これまでの経歴を教えてください

実は初めは調理学校を卒業しケーキ屋さんにパティシエとして就職しました。その後、販売に興味を持って家具の販売をしていました。その時のストアでの出会いが私の人生に大きな影響を与えたんです。そのストアにいた先輩の販売がすばらしくて、その方に憧れてこれまで販売を続けてきました。お客様の懐に入って心をつかみ、お客様のニーズに寄り添って接客されていて、お客様が感動して涙をしてしまう姿を何度も見ました。人の心を動かすそんな素敵な接客がしたいと思っていたら、その先輩が自分のレディースブランドを始めるということでついていく形でアパレル業界に入りました。なので、もしその方がアパレルではなく他の事をされていたら別の商品を販売していたかもしれませんね。でも今はアパレル販売員の仕事が大好きです。お客様が洋服を通して綺麗になっていく姿をサポートする事や、ただ商品を買うだけでなく楽しい気持ちになって帰っていく様子を見る度に、自分がお客様の役に立っている実感を感じアパレル販売にはまりました。

MESHWellを利用してみての感想

派遣、マネキン、直雇用と、さまざまな仕事をしているのですが、仕事をしたいと思った時点から、実際に仕事をするまでの過程がシンプルで、作業が少なくてとても良いと思います。トピックを立てて、オファーがきて、引き受けたら当日に現場にいく、この流れは本当に画期的ですね。報酬を自分で決める事は新しいなと感じました。最初はトピックを立てた時に、この時給金額でアパレルでマッチング出来るかなと不安もありましたが、初めてオファーをもらえた時は、率直にとても嬉しかったです。と同時に、しっかりと仕事を頑張りたい！という気持ちを持ちました。オファーして良かったとストアさんにも思ってもらえるように、そのための準備はたくさんしましたね。オンラインで商品情報を見て理解を深め当日を迎えました。その後も自分へのオファーの状況を確認しながら報酬のコントロールをしてます。報酬に関しては上げた分プレッシャーがかかるのは本音ですが、自分が店長をしていた時に、店として売上を達成しお客様に喜んで帰っていただくことが何よりの目標だったので、売上を立てる事だけではなく、ストアがより良くなるためにマッチングしてるんだという気持ちで臨んでいます。
売上に対してのプレッシャーは長いアパレル経験で常にあったものなので慣れているのと、実はそういう程よい刺激が自分に合っているなと感じていたりします。一度、事務仕事をした時期もあるんですが、数字の目標をもっての仕事が出来ないのが寂しく感じる自分がいたんですよね（笑）。とはいえ、現場では自分が楽しみ、お客様を楽しませようと思っています。

印象にのこっている接客

色々なブランドとのマッチングがある中で、自分のテイストと異なる場合もあります。ある時、自分のテイストとは違うブランドの店頭に立っていて、初め少し違和感を感じた事がありました。服装等、イメージをブランドの印象に寄せていったのですが、お客様層も今まで接客したことのないタイプの方が多く、最初はお客様の心やちょうどいい距離感が掴めなかったんです。そこで私は、自分のテイストに合わないから分からないではなく、デザイナーさんの雰囲気を自分なりに捉えて商品の良さを考え、お客様の雰囲気に寄り添う接客を心がけました。自分のテイストではないからこそ、いつも以上に販売したいからオススメするのではなくて、お客様に似合っていて、とても素敵だからオススメしたいという思いが強くなっていたんです。自分軸ではなく、お客様軸で考えることを意識する大切さを再確認しました。最後にデザイナーさんから「幅広い世代の方が受け入れられている姿がとても印象的でした」との言葉をいただきとても嬉しかったです。私は、商品の魅力をそのストアスタッフとして、お客様に伝えるのがMESHWellの仕事だと思っています。どんな商品でも(服やアクセサリー以外も)この感覚で、その日にマッチングしたストアの商品の良さをお伝えしていけば、今後なんでも販売していけると思えた良い経験でした。

経験が生かされている事はありますか？

私は広島出身なのですが、以前勤めたアパレルも所属店舗の異動はよくあり、大阪にいったり東京にいったりと変化が多かったので、新しい環境でやっていくことに慣れていますね。新しい場所へ行く方が刺激的でモチベーションが上がるタイプなんだと思ってます。
ストア毎に様々なお客様・スタッフがいらっしゃいますが、人を見る目、温度を感じとろうと意識しています。普段は友人から「鈍感力がすごいね」なんていわれてるのですが（笑）、仕事の時はとても気をつけていて、タイミングをみたり、几帳面な自分にスイッチを入れお客様に向き合っていく努力をしてます。いろんな人に接客した経験があるので、マッチングしたストアではお客様が静かな方、お話好きな方とあわせて接客出来ているなと思います。
私は自分が、販売力が天才的に高くこの仕事が才能として天職というタイプではないなと思っています。憧れていた先輩にも「あなたは120点をだすというよりはどこでも平均点以上を出し続ける力がある」と言っていただいた事があるんです。私はどんな場所でも、人に好印象を持ってもらえるのが持ち味だと思っています。
店長をしていた時、新しいスタッフを受け入れることはとてもエネルギーが必要な事だったので、業務をする上で必要な確認はストアの方の説明が最小限ですむようにできたらいいなと思っています。MESHWellのタレントはストアに来てすぐに即戦力になると思ってもらえるように、経験を生かす事で自分がそれを体現したいです。

今後の展望

フリーランス販売員として、いろんな雇用形態を持ちながら仕事の時はスイッチを入れて、おやすみは自分のペースで、というバランスを大事にしていきたいです。会社で働いていた時に、仕事したいから時間削減でコンビニご飯を食べていたのですが、やはり体にも心にも良くないですよね。そんな経験から自然食を勉強したので、そういう食事を毎日いただけるようなリズムでいる事が私にとってヘルシーなライフスタイルかなと思います。お休みの日はおうちで大好きな読書をおもいっきり楽しんでいます。自分が好きな生活をし、心が安定しているからこそ、チャレンジングな仕事の仕方で、刺激が入ってくるのも楽しめていると思っています。