家族、アクセサリー作家、販売員のすべてを大切にし、人生をより良く
ダブルワーカー / Chinatasuさん
活動エリア:関東
「こんにちは」という挨拶から始まる、Chinatasuさんの温かな接客は、細やかな言葉選びや、一人ひとりの心の温度感を見極めるスタイル。今、MESHWELLを通じて、自身のライフスタイルに合わせた自由で心地よい働き方を実現されているそうです。フリーランスとして意識していることや、ダブルワークをするよさについて伺いました。
QUESTIONまずは簡単な質問
- 好きな食べ物
- 和食(お蕎麦・お鮨・焼き鳥)
- 座右の銘
- 常に上機嫌
- 最近のマイブーム
- 美味しいノンアル、ノンカフェインドリンクを見つけて、休肝日を楽しむこと
INTERVIEWタレントインタビュー
- MESHWELLを始めた経緯
- MESHWELLに登録してからは1年ちょっとになります。私はもともと名古屋に住んでいて、アパレルの販売員として働いていました。その後、夫の転勤で東京へ引っ越しをして、「さあ、落ち着いたから仕事を再開しよう!」と思った矢先にコロナ禍になりました。思うように動けない時期が続きましたが、状況が落ち着いてきたタイミングで、また大好きな販売接客がしたいなと思い始めたんです。
実は私は、アクセサリー作家としても活動しているんです。ハンドメイドの展示会前や、各地でポップアップ出店をする時期になると、どうしても数日から10日間ほど制作やイベントに集中しなければなりません。名古屋時代は長年勤めた会社だったので、周りのスタッフや会社の方のご理解のもとで両立できていたのですが、東京で新しい職場に入って、「来週から10日間お休みします」なんて、なかなか言いづらいよなと考えていました。販売員と自分のアクセサリーブランドの作家として働くことの両立を求めてインターネットで検索していたときに偶然出会ったのが、MESHWELLでした。自分のライフスタイルにぴったりなサービスがあると感動して、すぐに登録を決めたんです。
年齢を重ねるにつれて、自分自身の体調の変化はもちろん、高齢になっていく家族のサポートなど、生活環境は少しずつ変わっていきます。ダブルワークをしていることも相まって、スケジュールが変則的です。だからこそ、自分のペースやライフスタイルに合わせてピンポイントで接客ができるMESHWELLの仕組みを知ったとき、「こんなにありがたいシステムがあるの!?」と衝撃を受けました。
- MESHWELLを利用してみて
- アパレル販売のキャリアは20年以上になります。大手アパレル企業に所属し、主にDKNYやマイケル・コースといった、海外のラグジュアリー・インポートのライセンスを扱う部署に長く身を置いていました。アクセサリー作家としての活動が軸にあったため、社員ではなくパートという働き方ではありましたが、本当に長いお付き合いでした。ブランドを異動しても「あなたから買いたいから」とわざわざ新しいお店まで足を運んでくださる顧客さまがたくさんいらして、今振り返っても、温かいお客さまやスタッフに恵まれていたなと感じます。
久々にMESHWELLでストアに立ったときは、長年の販売経験があった私も、ものすごく緊張しました。アパレルの接客に少しブランクがありましたし、うまく対応できるかなと最初は気張っていたのを覚えています。けれど、いざ接客が始まってみると、「やっぱり私、接客が大好きなんだ!」という気持ちになり、気づけばあっという間に時間が終わっていました。気合いが入っていたぶん、家に帰ってからどっと脱力してしまいましたが(笑)、それ以上に楽しかったという充実感で胸がいっぱいになりました。初日のマッチングでも、デパートで長年勤めてきた経験が活きたと感じています。伺ったストアは年齢層が高めのお客さまが多かったのですが、丁寧な言葉遣いや立ち振る舞い、そしてお客さまのニーズを正確に聞きご案内する姿勢は、ブランクがあっても身体がちゃんと覚えていたことも実感できました。
手探りで始めたMESHWELLでしたが、1回、2回とマッチングを重ねるうちに、「この働き方をずっと続けていきたい!」と確信するようになりました。私の場合、ストアでスタッフがお昼休憩を回している間の4時間、ノンストップで集中して働き、成果を出してサッと帰るというマッチングが多く、1日をとても有効に使えていると感じています。実は、MESHWELLを始めて本当によかったなと思うことがもう1つあります。それは、私自身がもう1度、おしゃれをする楽しさを取り戻せたことです。コロナ禍の生活が明けたあと、久々に外に出て売場に立ってみたら、周りのスタッフさんたちがみんなすごくおしゃれで、キラキラと綺麗で、その姿を見てよい刺激をもらったんです。自宅にこもっていた間に、どこか凍りついてしまっていた自分のファッションへのトキメキやモチベーションが、外に出て人と会うことで一気に溶け出していきました。
- 接客で大切にしていること
- アパレルの接客において、トレンドや商品の知識ももちろん大切なのですが、私が何よりも重要だと思っているのは「お客さまのニーズを正確に汲み取ること」です。そのためには、とにかくお客さまとしっかり会話をして、どんなライフスタイルを送られているのか、今何を求められているのかを理解するようにしています。たとえば、洗濯などのお手入れやメンテナンスがラクなものを求めているのか、ご旅行や出張が多くてコンパクトに畳めるものを探しているのか、お出かけのための洋服を探しているのか、そうしたお客さまのニーズに寄り添うことが大前提と考えています。
その上で、私が常に意識しているのは、お客さまのずっと先ではなく、半歩先をご提案することです。お客さまご自身では普段選ばないけれど、絶対にお似合いになるものや、骨格やお顔立ち、スタイルが綺麗に活きるシルエットなど、「大きめの服で隠さなきゃ」「ピタッとしたものは着たくない」などと思うお客さまの思い込みを優しくほどいてあげたいと思っています。押し付けにならないよう配慮しながら、そっとお勧めするのが大切ですね。私の提案のゴールは、その洋服を着て外に出たときに、お客さまが、ご友人や職場の方から「今日、すごく素敵ね!」と褒められることです。その笑顔を想像しながら、毎回一生懸命考えてご提案しています。
ストアの中で動的待機している間は「いらっしゃいませ」とお声がけをしますが、いざお客さまへ接近してお声掛けをするときは、あえて「何かお探しですか?」という言葉を使わないようにしています。売りに来られた!と警戒心を強めてしまわないようにしたいんです。「こんにちは」だとすっと壁が低くなって、ゆっくりお話しできるように思います。お声がけの内容も、「これ、今すごく人気なんですよ」「売れてるんです」といった言葉は使いません。そう言われても、お客さまからすれば聞き流してしまいますよね。大切なのは、そのお客さまにとってどうなのかという視点でお話しすることだと思っています。お客さまが手に取られている洋服は、お客さまがご自身の感性で「いいな」と選ばれたものだからこそ、「それ、すごく綺麗なお色ですよね」「夏らしくて素敵ですね」と、お客さまの選んだセンスに寄り添うお声がけをします。そうすると、お客さまも自分の選択に興味を持ってくれたと感じて、耳を傾けてくださるんです。そこから「もしよかったら、試着もご案内できますよ」と、押しつけにならず自然にお勧めするようにしています。
- フリーランス販売員として意識していること
- ストアに伺うと、私の年齢はスタッフのみなさんの中で、1番年上になることがほとんどです。周りのスタッフから見れば、20年以上アパレルをやっていて、50代のベテランが来るとなったら、怖い人が来るんじゃないかと、身構えたり緊張したりしちゃいますよね(笑)だからこそ、私は売場に立つとき、誰よりも謙虚であることを大切にしています。私がこうやって自分のライフスタイルに合わせて、自由で心地よいスタイルで働けているのは、日々そこで一生懸命ストアを大切に守り続けてくださっている正社員や店舗スタッフのみなさんがいてくれるからこそです。そのことを絶対に忘れてはいけないと思っています。年上だからといって威張る気持ちなんて一切ありません。私はあくまで、今日、お店のお手伝いに伺わせていただいたスタッフの1人です。温かく受け入れて、気持ちよく働かせてくださるみなさんへの感謝を忘れず、丁寧で柔らかいコミュニケーションを心がけています。
新しいストアに伺う際は、まずはそのブランドのECサイトをじっくり拝見して、全体的な世界観や雰囲気、現在の価格帯をしっかりと把握します。そして何よりもチェックするのが”人気商品ランキング”です。ECサイトのランキング上位にあるアイテムは、今まさにリアルタイムで最も売れている商品であり、ブランド側が1番売りたい一押しアイテムでもあるはず。だから「これは絶対に店頭のメインラックに並んでいるな」と当たりをつけて、頭に入れてから現場に向かうようにしています。こうして事前に情報を入れておくことで、初日であってもストアの狙いを理解し、お客さまにすぐにお勧めすることができるんです。
- ダブルワークの良さ
- アパレル販売員とアクセサリー作家という二足の草鞋は、よい相乗効果を生み出していると感じています。アクセサリーを制作している期間は、どうしてもアトリエに1人でこもり、細かな作業に集中し、眼鏡をかけながら黙々と手を動かす日々です。自分の小さな世界に閉じこもりがちになってしまうんです。だからこそ、MESHWELLを使ってストアで接客をしお客さまやスタッフの方々と楽しく会話をすることが、私のメンタルヘルスにとって最高の栄養になっています。さらに、外に出て接客をすることで、今、世の中のお客さまがどんなものを求めているのかや、世の中でテイストやカラーがどう動いているのかというトレンド動向が肌感覚で掴めるんですよね。1人でアトリエにこもる時間と、売場で人とつながる時間。この2つのリズムがあるからこそ、どちらの仕事もフレッシュな気持ちで、全力で楽しむことができています。アクセサリー作家をやっていたこともあって、素材や仕立てに対する深い知識がそのまま活かせたマッチングもありました。自分の持つスキルを発揮して夢中で接客をしたところ、ストアの売上に大きく貢献することができたんです。その日、シフトが終わって私が退勤するタイミングで、お店のスタッフ全員が「本当にありがとうございました!」と大きな拍手で私を送り出してくださって、スタッフのみなさんが本当に温かくてよい方ばかりで、心から感動した瞬間でした。
このときのマッチングを通して、アパレルとジュエリーでは求められる接客の質やスピード感がまったく違うということも実感しました。アパレルストアでは忙しくて売場の手が足りないから、呼んでくださっていることが多いように思います。社員のみなさんはレジ対応はもちろん、検品や品出し、ストック作業など、接客以外の業務に追われていることが見ていてすごくよくわかるんです。なので「社員さんがレジや作業に集中できるよう、接客は可能な限り私が引き受けます!」という意気込みで臨みます。状況を素早く察知し、スピーディーに売場を回すことが私の役目だと認識しています。一方で、ジュエリーは素材やサイズ感に対する深い知識が不可欠ですし、何より高額で大切な記念品やご褒美として買われるお客さまが多いと思います。ストアのスタッフさんの方が知識も顧客情報もお持ちだからこそ、私は謙虚にお伺いしながら、時間をかけてミスや誤解のないよう、どこまでも丁寧に接客を重ねていきます。アクセサリー作家、長年の販売員としてのスキルをうまく状況に合わせて変えていきながら、ダブルワークを楽しみたいです。
- 印象に残っている接客
- 自由が丘のDoCLASSEでマッチングをしたときのことです。ふわっとした雰囲気の女性のお客さまがご来店され、ご自身で2〜3着の洋服を手に取られて「試着してもいいかしら?」と声をかけてくださいました。最初は目的があるというより、「よいものがあれば買うわ」という印象だったように思います。ご自身で選ばれた洋服を試着されると、「あれ? なんだか全然合わないわ」とおっしゃったんです。私は「どんなところが気になりますか?」と優しく伺いました。お話をしていくと、実は少し前に腰の手術をされたとのことで、しばらく体を悪くして外出ができず、ようやく回復されたところだったそうです。その日は、またおしゃれがしたいと、久しぶりに買い物に足を運んでくださっていたのです。ただ、手術や休養されていたことによって体の姿勢やラインが以前と変わっていたため、ご自身で選んだ服がしっくりこなかったようでした。
そこで、動きやすさやサイズ感を考慮した商品をご提案してみたところ、お客さまにぴったりと合ったんです。「これなら楽だし、ラインもすごく綺麗」と、表情を輝かせて喜んでくださり、ご購入くださいました。その直後、なんとそのお客さまが「やっぱり、もっと買い物したいわ、もっと私に合う服を選んでほしい」と売場に戻ってきてくださったんです。ご趣味のゴルフに着ていくためのジャケットも含め、これからの外出着をすべて新調される勢いで、本当にたくさんの洋服を一緒に選ばせていただきました。買い物後に、目を輝かせるお客さまの姿を見て、私も胸がいっぱいになりました。
お客さまに心から信頼していただき、リピートしてもらうためには、プライベートなお話を自然と開示していただける関係性を築くことが大切だと思います。けれど、そこにはプロとしての細心の配慮と気遣いが欠かせません。最も気をつけているのは、お客さまの容姿や具体的なサイズに関する言葉を、こちらから絶対に口にしないということです。良かれと思ってかけた言葉であっても、お客さまを傷つけてしまうことがあります。だから「何号にしますか?」と直接数字を尋ねるのではなく、「もう1つ上のサイズもお持ちしましょうか?」とお伺いしたり、「こちらは少しゆったりめに作られているんですよ」と抽象的な表現でよさを伝えたりして、言葉選びに配慮しています。また、ご自身からお話をしてくださる方は「話を聞いてほしい方」なので、無理のない範囲でしっかりとお話を傾聴します。逆に、あまりご自身のことを話されないお客さまに対しては、根掘り葉掘り聞くことは絶対にせず、優しく見守りながら少しずつ警戒心を解いていきます。それぞれのお客さまに安心して心を開いていただける接客をしたいと思っています。
- 今後の展望
- 昔から、本質的に人と接することや服の魅力を伝えることが大好きです。若いころに、名刺集めのために行った短期バイトの初日から、なぜかものすごく商品を売った記憶があります。誰に教わったわけでもないのですが、目の前のお客さまと楽しく話して喜んでもらうことが、理屈抜きで自分の気質に合っていて得意だったんですよね。だからこそ今、自分のアクセサリーブランドを大切に育てる時間を持ちながら、大好きなアパレル販売のお仕事も現場で続けられているこの環境が、心からうれしくてたまりません。
数年後には夫が定年を迎え、人生の節目という大きなタイミングを迎えます。これまではずっと忙しく働いてくれた夫だったので、これからは家族との時間をゆったりと過ごしながらも、私自身も「自分らしく」あり続けたいと思っているんです。昔から旅行に行ったり、その旅の計画をあれこれ立てたりするのが共通の楽しみなんです。少し年を重ねてから、夫がずっと夢だったというバイクの免許を取得したのですが、今では気候がよい季節になると、私も後ろに乗せてもらってツーリングに出かけています。
これからも、大好きなアパレルの仕事も自分のできる範囲で続け、大切に育ててきたアクセサリー作家の活動も続けて、そして家族との時間もしっかりと慈しんでいく。どれか1つを犠牲にするのではなく、どれも大切にしながら過ごしていきたいです。そして、年齢を重ねてもずっと好奇心を持って楽しく続けていくことこそが、私にとっての最高の健康の秘訣なんだと感じています。
撮影場所:WeWork Link square