これまでの経緯

元々は絵を書いたり、物を作るのが好きで、子供の頃は女の子のドレスの絵などをよく描いていました。進路を考えた時、洋服のデザインをしたいと思いファッションの専門学校に入りました。そこでパターンの魅力を知り、授業や企業研修を通して説得力のあるパタンナーを目指したいと思いました。同時に、実家が自営業だったこともあり営業という仕事にもいつか関わってみたいという思いもありました。
パタンナーと営業で全く違う職種ですが、もしかしたら実現できるかもしれないと思える会社に出会い、実際にやりたい事を伝えられる環境やチャンスを与えてもらう機会に恵まれ、パタンナーを約3年勤めた後、営業を経て、店舗の店長を約5年経験する事ができました。担当した店舗は、銀座プランタンの百貨店の狭小店舗、成田イオンのショッピングモールの大型店、その後大阪エリアの2店舗の店長を兼任する機会などをもらいました。1つの場所に止まるのではなく、様々な場所で経験を積ませてもらえた事、各店舗にある課題と向き合った時間はとても良い経験でした。その後、大阪で勤務している際に、病気になった事がきっかけで「このままでいいのかな」と考え、新しいチャレンジがしたいと退職をきめました。
その後すぐ子供が生まれたため、仕事は結果的にしばらくお休みしていたのですが、小学校の同級生が、MESHWellを利用しているのをSNSで知り興味を持ちました。これなら今の私でも、時間的にも仕事が可能かもしれないと思っていたら、ちょうど大阪で初めてMESHWellの説明会が開催されました。そこに参加をしてタレント登録をしました。

経験がいかされていること

パタンナーの時、形を表現するのはもちろんですがこの服をより心地よく着てもらうには、どうしたら良いか、着てもらった時によりスタイルが良く見えるのはどんなパターンかを常に意識して服作りをしていました。なので、今接客をしていて、パターンで着心地、見え方が変わる商品は特にアドバイスがしやすいと感じています。特にパンツの接客は、お客様によってウエスト・ヒップ・腰回り・太もものバランスが千差万別です。なのでタックの有り無しや、裾にかけてのシルエット・裾幅を事前に把握するようにしています。パンツだけでなく様々な商品についても、自身の知識を活かして、お客様が試着した後、なぜこのような見え方になるのかというアドバイスが出来ます。説得力のある会話でお客様の悩みに寄り添った接客をしたいですね。また、お客様の体型的なコンプレックスもその点にふれるのではなく、洋服のパターンとお客様の様子をみて試着する前に提案することを意識しています。素材についての知識も「ポリエステルだからシワになりにくいんですよ」や「この組み合わせだから静電気が起きにくいように嬉しい工夫されてるんです」などお客様にとって「いい事聞いた！」と少しでも喜んで頂ける情報を、販売員として信頼して頂けるように接客に織り交ぜでいければと思っています。
また、店長職で多くの方と密に関わった経験があるので、毎回違うストアにマッチングしても、ストアスタッフとのコミュニケーションは戸惑わず出来ていると感じます。フリーランス販売員として、お客様に良いお買い物をしていただくためにもストアスタッフとの良いコミュニケーションは大切です。今後もお客様が満足度の高いお買い物が出来るように全力で接客する為にも、必要なコミュニケーションを取りたいと思います。

接客で大切にしていること

『いらっしゃいませ』はもちろんですが、全員のお客様へのお声がけを心がけています。ネットショッピングも普及している中、わざわざ時間を使って店に足を運んできてくれたお客様に『ご来店ありがとうございます』という気持ちが常にあるからです。この気持ちは昔からとても大切にしています。
また、私は、お客様にとって、販売員さんとお客様という関係ではなく、「一緒に買い物にきた従兄弟のお姉さん」になろうと思っています。テープで流しているのかなと思わせるようなお声がけや、どの商品も売れてる、ただ良いと話す接客はしないように心がけています。会話の中で流行に敏感な方と分かれば、ストアの人気商品をお伝えし、色やアイテムなど悩まれていれば、会話の中からお客様のクローゼットや普段の生活をイメージして、実際に着て頂けるお洋服の選択のお手伝いをしたいと思っています。
マッチングする店舗で入店される40〜60代のお客様が接客がフリーになるタイミングが多くあるので、そこは自分がしっかりとお声がけしようと心がけています。私は、経験からも、その年代のお客様でお買い物を楽しんでいる方はファッション好きが多いと感じていて、買う服は選びたい、でもサイズ感や体型で悩むという方が多いと感じます。そこで私がお話を伺いお買い物のサポートができたら嬉しいなと思っています。お客様がご購入を決めてくださりお会計を待っている間、入店がなければ、お客様と会話をする事が多いのですが、今日買い物の予定だったのですかと聞くと、帰り道にたまたま通りかかってクロサワさんに会って買ってしまったわ。と笑顔で伝えてくれる瞬間、嬉しくて、この仕事のやりがいを感じますね。あなたがいたから買えたという言葉が私の原動力です。

フリーランス販売員として大切にしてること

MESHWellの良いところは、働く時間を自分で決められること、報酬を決められることです。今は子育ての時間を大事にしているので、子供の体調などの様子をみながら翌週のトピックを立てたり、主人が子供を見れることが確定している週末などにマッチングしています。子育てが中心となると、なかなか自分を褒めてもらう機会がなくて、自分の能力を見失いがちになると思うんです。けれど、仕事を通してお世辞でも褒めて頂いたり、お客様からもらう感謝の言葉や、ストアからの評価が、良い高揚感につながると感じています。そういう意味でもMESHWellで仕事が出来るのは嬉しいです。
フリーランス販売員として大切にしている事は「正確なことを話す」という事です。正社員の時は、自分が後からフォローできる環境にあったのですが、今は、その都度働くストアが違うので、後々何かあった時にストアに迷惑がかかってしまいます。そうならないように、お客様への伝え方には特に注意をしています。当たり前ですが、わからないことはしっかりと確認する。その時に、「この人は何もわからないのね」とお客様が不安や不快感を感じない対応を心がけています。時にはお客様と一緒にストアスタッフと会話し、お客様がわかりやすいように解決する事もしています。

今後の展望

今、今後の自分の方向性を考えているところです。お買い物同行や、パーソナルスタイリストをやりたいと考えた時期もあり、顧客を個人で作っていくことにチャレンジしたいと思っていました。会社を辞めたタイミングでも、個人の接客スキルでサラリーマン一人分くらい稼げるか試したいと考えていたのですが、人生のタイミングで子供が退職後すぐに出来たので一旦保留にしていました。今は子育てを楽しんでるので、どんな形で実現できるのかを模索してます。これまでの接客、店長経験から研修や、人を育てていくことにも興味があるので今はこのMESHWellを楽しみながら、タイミングと自分のしたいことを見つけることに注力したいと思っています。