2020年9月30日(水)の21時00分から30分間の予定でメンテナンスを行います。ご迷惑おかけしますが、ご協力のほどよろしくお願い申し上げます。

全ての経験を活かし等身大の自分で接客を楽しむ

フリーランス販売員 / SATOMI.さん

販売経験が未経験ながらもやりたいことをやろう!今を大切にしよう!という気持ちからMESHWellに登録されたSATOMI.さん。MESHWellの良いところはそれぞれの肩書きに捉われず個性が活かせるところです、と目をきらきらさせてお話してくれたのが印象的でした。初めてのマッチングについてやこれまでの経験をどのように接客にいかしているかなどを伺いました。

QUESTIONまずは簡単な質問

好きな言葉
おはようございます、寄り道
好きな本
wabi-sabiを読み解く/レナード・コーレン、茨木のり子詩集、あなたを選んでくれるもの/ミランダ・ジュライ、MUCH LOVED/マーク・ニクソン
座右の銘
諸行無常を味わう、わびさびの美を想う

INTERVIEWタレントインタビュー

MESHWellを始めたきっかけ
デザイン会社に12年勤めた後、人生の転機があり退職。その後知り合いからお仕事を頼まれる事が増え、自然な流れでフリーランスのデザイナーとして独立しました。雑誌・書籍やパンフレットのディレクションやデザイン、ロゴデザイン、ブランディングや撮影時のスタイリングなども行っています。今やりたい事をしようという気持ちに正直にいたいと思っていたので、デザイナーの仕事と並行して、コーヒー屋さんでアルバイトをしていた時期もあります。色んな人がくつろいでる空間が好き。珈琲もハンドドリップで美味しく淹れられるようになりました。そんな中、もう一つやりたいと思っていたのが、人とファッションに関わる仕事でした。
子供のとき、当時大人気だったzipperという雑誌に出会い、ファッションの自由さ、創造性、楽しさに引き込まれました。そのことがきっかけで、古着やヴィンテージが好きになり、自分なりにおしゃれを組み立てることを楽しんできました。今でもいろんなブランドを組み合わせてファッションを楽しむのが好きです。
最初は古着屋のアルバイトに応募していました。でも働く時間がフルタイムでないといけない、土日どちらかは出勤、の条件が多く、子育てしながら仕事を両立させたいと考えている私にはハードルが高いのが現状でした。またアパレルブランドや、メーカーでは販売経験が応募条件にあり、販売職未経験の私はそこがネックになってしまいました。なかなかアパレル業界に、この年齢でチャレンジするのは難しいかなと諦めかけていたのですが、新宿ルミネで開催されていたアクセサリーのPOPUPに立ち寄った時にMESHWellを知ることが出来たんです。私はお買い物している時も興味があることはたくさんお話しするタイプなので、その日も商品の素材やブランドコンセプトなどを販売員さんに聞いていました。話が盛り上がり、その販売員さんがフリーランス販売員をされているという話の流れから、MESHWellのサービスを知りました。販売経験なしで活躍してる人がいると教えてくださり、そんなサービスがあるのかと衝撃的だったのを覚えています。
利用してみての感想
自分の希望する時間でお仕事が出来る、業務が接客、おたたみのみとシンプルでわかりやすいという点が良いですね。そして最初の説明会が丁寧で安心してスタート出来たのがとても良かったです。今もLINEを使ってサービス利用のサポートがあり、相談役として存在してくださるのが安心感となっていますね。オファーを待っている間は、ドキドキしながら、私なりに接客・販売について勉強しつつ待ちました。
初めてのマッチングはスピックアンドスパンのストアでした。オファーを頂いて、ストアプロフィールを見てみたら、他のタレントさんが付けたストアへの評価も高くて、是非マッチングしてみようと思いました。その後は、SNSやWEBでブランドのコンセプトや世界観、商品の特徴などを確認しながらイメージを沸かせたり、マッチングしたストアのエリアは普段行かない街だったので、ストアやお客様、街の雰囲気をみてみたくて、事前にストアにお邪魔しました。こういった自分が納得出来る準備をする事でお仕事に集中出来ると思っています。
そして初日は、誰か一人でも幸せにする!という気持ちで臨みました。この初心は今でも変わりません。結果的に、ストアのみなさんも協力的で自由に接客させてくださり、たくさんのお客様にお洋服をご購入いただきました。なにより想像以上に私自身が楽しく販売が出来ました。その姿をみていた店長さんが、とても販売職が肌にあってるし一生懸命に対応している姿がお客様に届いている。またお願いできる?といってくださいました。その言葉をもらって嬉しい気持ちでいっぱいになりました。
実はMESHWellでお仕事をスタートする時に、私はなぜこの仕事をするのか書き出したんです。その時に、「自分、ストア、お客さんがみんな幸せになる」ことが自分のやりがいだと思い、そのために何ができるかなと再確認していました。改めてこの気持ちに立ち返り、これからMESHWellでフリーランス販売員として頑張ろうと思いました。
経験がいかされたこと
ファッション業界や販売の経験は無かったので、ゼロからのスタートだと思っていました。でも逆でした。今までの経験、仕事だけでなくプライベートも含めて、それが全て活かせると感じています。
色んな人との出会いや、様々なジャンルのファッションを楽しんできたこと、ハンドメイドで服やバッグ作りをしたこと、子どもとの暮らしなども。悩みも含め、自分なりに一生懸命生きてきたこれまでの色々が、自分を支えてくれるようでした。(まだまだの所も沢山ありますが)同世代に、いつだって出来る!って言いたいと思ったくらいです。
接客の際には「お客様からお話をしっかりと聞く、話してもらう環境をつくる」事を意識し、お客様の課題は何か、目的は何かをそこから探るようにしています。その時に、デザインの仕事の経験がとても生かされています。
また、言語化する事も役立ちました。アートディレクターとしてチームと仕事をする時や、プレゼンでクライアントに提案する時など、この案のどこがなぜ良くて効果があるのかなど、伝える必要があります。言葉にならない想いや感覚などを大切にする仕事だからこそ、丁寧に言語化することも意識していて、まさにそれが接客の際にも生かされるスキルでした。お客様が試着した時、まずは感覚的な感想、かわいいとか素敵!などそういった事をお伝えします。その後、なぜそう思ったのかを言葉で伝えます。ブラウスのこの色みが髪色やお肌色に似合っているからとか、合わせるアイテムや着方もご提案して、全体をこういうシルエットにするとお客様の雰囲気が際立つし、動きやすいなど。ご興味のある方には素材やニットの編み方がこうなっているからお客様に合うなど、出来るだけ具体的にお伝えします。お客様が、こういうポイントが自分に似合うんだと新しい気づきを持ってくれて、今後のコーディネートやお買い物にも役立つといいですよね。
最近はライフスタイルを肯定するコンセプトのブランドも多いので、お客様に伺った話にあわせてお伝えすることも。優しかったり、頼もしかったりするメッセージのこもった物を身につけると、お守りのようにあたたかい気持ちになる事がありますよね。お客様がその服を着る時間が、より幸せなものになれば…と思っています。
デザイン会社にいる時に、企業のサービスを体験と捉え、その体験を使う人の視点からより良くするためのアイディアを考えるような仕事もしていました。その時「購入という行為の前後に人の暮らしがある」という事に改めて気づきました。お客様がストアに来店される前に、どんな事があったかははかりしれないと思うんです。すごく辛いことがあった日かもしれないし、ほくそ笑みたいくらい良い事があった後かもしれない。その日はたまたま急いでいてイマイチなお洋服を着ているのかもしれないし、事情があってスーツを着ている日かもしれない。実際はお客様の見えている情報をキッカケに接客する事はあります。でもだからこそ、見えるものだけで決めつけずに、どのお客様にも誠実に向き合いたいなと思っています。
印象に残っている接客
どの接客も印象的なので、仕事後、挿絵とともにメモに残しています。サービスを届ける相手がパーソナルなひとりで、しかも目の前に居て、一緒に試しながら目的に向かえるなんて、デザインの現場に居た自分にとっては、とても刺激的でやりがいのある仕事です。私は、接客は、一個人としての「私」とお客様「あなた」と向き合う事だと思っているんです。
特に印象に残っているお客様は親子で来店されたお客様のお母様への接客です。娘さんのところに遊びにきたお母様が娘さんのお買い物に付き合うようなかたちで2人がご来店されました。娘さんは他のスタッフが接客をしていて、お母様は杖をもって立ってお待ちになっていたので、お疲れかなと思い座れる席をお勧めしました。チラッと目元をみたら、メガネに真田紐のグラスコードをされていて、それを伺った事から話が弾みました。その時に、「若い人は素敵な服が着れていいわね。私もお洒落が好きだったけど、もう体型もこんなだし、年相応のお店で洋服を買ったら質もいまいちですぐダメになってしまうのよね」、と残念そうに話されて、私の接客心にスイッチが入ったんです。羽織りやすい冷感タッチのカーディガンをお勧めしました。伸縮性があって腕を通しやすく、身幅もゆったりで締め付けない、着丈・質感・色合いがすっきり上品に見せるのに、ご自宅でお洗濯可能な素材なので気負わずご使用頂けると思い選びました。雰囲気や素材を気に入ってくださり試着をされてると、娘さんも試着室から出てこられて、「お母さん素敵!」と盛り上がったんです。結局、お気に入りのグラスコードともよく合うネイビーと、たまたまお母様の人生のラッキーカラーのターコイズブルーの両方を購入してくださいました。好みの物を見つけられただけでなく、娘さんのお買い物の付き添い時間が二人の買い物時間に変わった事で、親子の笑顔が更に増えたように見えてとても印象的でした。おしゃれの好きなお母様のファッションを楽しむ選択肢を増やすことが出来たのも嬉しかったですね。
私は純粋に人に興味があるので、お客様のお話を伺うのが楽しいです。なので実際の商品以外の会話も多かったりします。でもたわいもない会話がその方の力や笑顔になることがあると感じているので、一人一人のお客様と向き合い会話を楽しみながら、お買い物をする行為だけでなく、良い雰囲気や空間を楽しんでもらえたら良いなと思っています。それに、その日にちょうど良いものが見つからなくても、どんな提案をしているブランドかのお伝えや、接客体験の良いイメージがあれば、ストアに良い印象を持って頂けて、またご来店頂けるのではと思います。
そしてとにかくお客様みなさんに喜んでもらいたいので、自分の持っている情報でお客様にとって良いと思った事は伝えています。お洋服のコーディネートのアイディアだけでなく、経験を通して持っている私の情報、例えば、ニットならこの洗剤がおすすめ、白いシューズはあの防水スプレー2回かけると良いとか、シャツアレンジのバリエーションとか、マスクの色のアドバイスをしたこともあります。この出会いがどこかで何かのプラスになって欲しい、と思っているので、お客様との距離は様子を見ながら失礼のない程度に踏み込みつつ、いつも全力で接客したいと思っています。お客様が「次はいつお店に居るの?」と聞いてくださった時は、お役に立てたのかなと実感できて、とても嬉しいです。
今後の展望
フリーランス販売員として大切にしていることの1つが、自分も幸せでいる事。販売員である自分もストアに立てば動くマネキンだと思っています。だからこそイキイキしているほうが空気感も良くなると思うんです。なので仕事や自分の時間、家族との時間、どの瞬間も大切にしたいと思っています。
休みの日は、子どもと遊ぶのが好きなので、自由に踊ったり、工作をしたり、ピクニックで公園にいきます。子どもが教えてくれる美しいものに触れる時間が私の心を豊かにしてくれているなと感じています。また趣味の編み物も心を穏やかにする時間の一つですね。数年前から、プライベートな制作に『ANDE NUTTE(アンデ・ヌッテ)』という活動名を付けて作品を作っていて、ニットバックや小物をセミオーダーで制作したり、カフェでベビーニット帽を販売していました。今度は、詩・人・ファッション・工作などに関連した雑誌も作りたいな、などと妄想中です。
やってみたかった新しいことが始まって半年ぐらい。役に立たない経験はない、経験はどんなことにも活かされるとを体感した事が一番の収穫です。だからこそ、その場その場を大事にこれからも味わうような生き方、生活の仕方をしたいと思っています。

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