MESHWellを利用した経緯

大手アパレルメーカーの販売員として7年勤めました。販売の仕事は大好きでしたが、結婚を機に退職。家族との時間、自分の時間、仕事のバランスがとれる仕事に転職し、生活のリズムを安定させたいと考えていました。そこで仕事内容も今までとは違う完全内勤の事務の仕事に就きました。思っていたより座っての作業は苦ではなかったのですが、ずっとファッションに関わってきた私は、そこから離れたさみしさがあったなと思います。
高校生の時に私服の学校に進学し、ファッションの楽しさを知って服飾の大学へ進学、デザインや縫製も学び、アパレル業界に入りました。いつも身近にあったのがファッションだったんです。ですが、事務職になって気づかないうちに、見られる意識が低くなり、ファッションへの意識も下がっていたんです。そのこと自体が自分らしくなくて嫌でした。もう1度アパレルでお仕事したい、仕事とプライベートを両立しながら自分にあった働き方を考えていた時に、MESHWellのタレントで、前職の同期のhigaki yuriさんから以前MESHWellを教えてもらったことを思い出したんです。改めてアパレルに正社員での就職となると、働き方が以前と同じになってしまい、また同じ悩みを繰り返す気がしたので、新しい働き方のMESHWellにまず登録しました。

実際にMESHWellを利用してみていかがでしたか？

初めはフリーランスへの不安、オファーがくるのかの心配もあり、事務の仕事と並行してダブルワークというかたちでMESHWellを利用していました。実際、主人も転職を応援してくれていましたが、安定している事務の仕事をしていたのでフリーランスという変動的な働き方に若干の心配もあったようです。今はオファーをもらい仕事している姿をみて安心してくれています。
最初のマッチングは有明ガーデンのアーバンリサーチでした。自宅からは少し遠かったのですが、オファーをもらえたのが嬉しくて、ご縁を大切にしたくて思い切ってマッチングしました。転職して、自分がファッションから遠ざかっていたので最初は緊張しましたね。お店の雰囲気ってきらきらしてると思うんです。そこに馴染めるかなというドキドキ感がありました。マッチングした日が、メンバーズセールをしている時期だったので、店内は忙しく掛け持ちで接客しないといけないことも多々ありました。久しぶりの店頭でも、自然と体が動き、掛け持ちの接客もこなせてる自分がいて、1年のブランクの不安も解消されました。
その後、オファーが安定的にいただけるようになり、今はMESHWellだけでお仕事をしています。
MESHWellの良い所はスケジュールを全部自分で組める事ですね。「働きたい時に働く」ことが出来るので、ストアが忙しい時期、イベント時期に仕事を多く入れたり、予定をいれたい時には休む期間を自分で決められます。先日は1週間お休みにして実家に帰省していました。一方でスケジュール管理をしっかりとする事が大切ですね。オファーを貰えると嬉しいのでついスケジュールが密になってしまうこともありました。今は自分のスケジュールをエクセルで管理し、全ての応募にオファーをいただき、予定が埋まっても休みは確保できるようにしています。自由だからこそ自己管理は大切ですね。

商品知識がない状態でストアに立つことへの不安はありましたか？

初めてのマッチングするブランド、ストアの場合は、いつも店頭に立っているスタッフのようなブランドの詳しい商品知識がないですし、初めてお会いするスタッフしかいない環境でうまく仕事が出来るか不安がありました。この不安に関しては、マッチングしたストアのスタッフのみなさんが「今日は宜しくお願いします」と丁寧にご挨拶してくださったり、快くサポートしてくださったことで解消されました。私が困っている雰囲気も感じとってくださり、声かけやフォローしてくれました。
商品情報が無いことに関しては、マッチングしていくうちに気にならなくなりました。ファッションが好きなのでシーズン全体のトレンド感は押さえているので働くブランドが変わってもその点は同じですし、元々アパレル販売員をしていた時に培った素材や商品の基本知識はそのまま活かせていると思います。どのストアでも今まで働いていたブランドでの接客で問題なく対応が出来ていると感じています。トレンドをおさえた洋服はどのストアにもあるので、逆にいろんなストアでマッチングしている私だからこそできるアドバイスがあると実感しています。他ブランドと比較した上での良さがわかってご提案が出来、説得力が増していると思います。

印象にのこっているお客様はいますか？

最近ですとIENA新宿店でマッチングした時のお客様が印象的です。コロナ禍でお仕事がフルリモートだったお客様が、コロナが落ち着き始めた今、着る服に悩まれて来店されました。リモートが明けて、週２〜３日は出社する事になり、気づくと着る洋服がないなと感じてお買い物にきたとの事でした。お客様自身も、以前はどんな洋服を着てたかなと自問自答するくらい、ご無沙汰のお買い物だとおっしゃっていました。
私はお客様にいろんな質問を投げかけてお客様にたくさんお話をしていただけるような空間を作っていくのが自分の接客のスタイルなんです。そこで、お客様に、普段どんなお洋服が好みか、仕事ではどこまでカジュアルな服装がOKかを確認し、お客様の雰囲気に合いそうな商品をご提案しました。背が高い方だったので、私は似合いそうだなと思ったワイドパンツをご提案しました。「もともとこういうワイドパンツ履いていなかったけどしっくりきたわ」とお客様が笑顔で話してくださいました。お客様にとっての、ファッションの新しい発見のお手伝いが出来た瞬間でした。帰り際、「お姉さんの雰囲気すごくよかったわ、また来るね」と言ってくださりとても嬉しかったです。私はフリーランス販売員でいつも同じストアにいないですが、お客様がストアにまた足を運んでくださってリピーターになってくれたら嬉しいですし、それが私の仕事の１つでもあると思っているので、そういっていただけて良かったと思いました。
前職では研修が多くあり接客はたくさん練習してきたと思います。いかにお客様と仲良くなって、気持ちをほぐし打ち解け合ってからお店を後にしてもらうのか、を大切にしていました。新卒から7年間販売員をしてきたので、自然とこの思いが自分のスタイルとして染み込んでいて、今そのスキルを活かせてると感じています。

フリーランス販売員として大切にしていること

いろんなブランド、ストアにマッチングするので、それぞれのお店の雰囲気に馴染めるような立ち振る舞いは大切ですよね。その日のスタイリングを合わせるのはもちろんの事ですが、お客様との距離感、接客の温度感、いらっしゃいませのトーンもそれぞれのストアで違います。自分のスタンスは活かしつつ、そういったところを周りのスタッフさんを見て合わせるように気をつけています。　
フリーランス販売員になって、なにより大切にしているのが人とのつながりです。オファーを頂いて仕事が成り立つのがフリーランス販売員です。なのでせっかくご縁をいただいて、オファーをもらえたのであれば、そのストアの店長やスタッフとのコミュニケーションを大切にしています。業務開始の挨拶の時にお話したり、少し閑散としたタイミングでコミュニケーションをとってみたりして、そのお店のスタッフの一員になるような努力をしています。私は普段から話しかけたりお話を伺うのが好きなので自然と行動している部分も大きいかもしれません。そういったコミュニケーションを大切にしていると、「また来てください」と店長からいっていただいたり、スタッフからも「次また来ますか？」と聞いていただけます。必要としていただけるのが嬉しいですよね。今まで１回マッチングしたストアから、その後またオファーをいただいているので、こういった意識を今後も大切にしたいです。

今後の展望

まだフリーランス販売員としては1年たってないので、もっとたくさんのストア、ブランドとマッチングしていき経験値を上げていきたいです。フリーランス販売員という働き方はまだ知名度を高いわけではないと思うので、微力ですが私がたくさんのストアとマッチングして、この働き方を知っていただき、全国どこでもお仕事出来ますと言えるような販売員になれたらかっこいいなと思っています。