個々の思いを大切に、商品とお客様を繋ぐ
ダブルワーカー / YBさん
活動エリア:関東
今回のインタビューは100歳おばあちゃんになっても働いていたいというYBさんです。北欧雑貨の会社でさまざまな業務を経験し、現在はフリーランスとして、お店のオーナーをされながらメッシュウェルでお仕事をされています。
海外文化に幼い頃から触れ、培った感性や価値観を大切にしながら仕事もプライベートも楽しみながら生きているYBさんにお話を伺いました。
QUESTIONまずは簡単な質問
- 好きな言葉 / 座右の銘
- シンプル イズ ベスト
- 好きな映画/本
- ホーホケキョとなりの山田くん
ホーリーマン(ドラマ)
すいか(本)
アルケミスト(本) - 最近感動したこと楽しかったこと
- 自然栽培の畑をはじめたこと。いのちはたくましく、すごい!
- 特技
- ポジティブシンキング笑
手芸
INTERVIEWタレントインタビュー
- 今までの経歴、経験を教えてください。
- 父が社会人になってから海外留学をしていたこともあり、海外のざまざまな文化が近い環境で育ちました。そんな家庭環境の影響なのか好奇心旺盛な幼少期だったと思います。大学に入って写真部に入ったのが、自分の価値観を作る大きな転機でした。ファッションや家具が好きでしたが、それを表現する力がないと感じていたので、写真という「表現方法」を見つけた感覚がありました。卒業後はディスプレイデザイン事務所のアルバイトを経て、北欧雑貨の会社に就職しました。最初は営業サポートとして入社したのですが、小さな会社で社長との距離も近く、できること何でもやってほしいという要望に応えて、取引先のお店のディスプレイや、撮影同行など幅広くお仕事しました。今はその会社を退職し、個人の作家さんが手作りの雑貨を販売したり、ワークショップができる「koko」という、お店を運営しながらメッシュウェルでお仕事しています。
- 前職で得たスキルはどんなものですか?
- ディスプレイの仕事の際には、「実店舗で、実物に触れてほしい」という思いを大切にしていました。なぜなら一つ一つ、商品の形も作り手の思いも違うという私の価値観があるからです。その違いを生かし、空間に合わせて作りこむ。決まりきった形ではなく、お店の良さと合わせてしっくりくるかどうかを大切にしていました。なので、ディスプレイに関しては「自分が良いと思うもの」に固執せず、「商品を扱っている相手(お店の方)がしっくりきてるかどうか」をヒアリングしながら作り上げていました。相手の求めること、自分の進めたいことを会話の中でバランスを取りながら、最善の方法を見つけるというコミュニケーション力を身につけることができたと思います。またインテリア雑貨の営業も手伝っていたので、相手のMDニーズに合わせて色合わせ提案をすることについては感覚的にアドバイスできるようになりました。これはメッシュウェルの仕事を始めてからこのスキルに自分で改めて気づくことができたんです!
- メッシュウェルを初めて知った時の感想をおしえてください。
- 友人から聞いて「楽しそう!」って思った反面、自分でもできるかな?と思った部分がありました。販売の接客を今までしたことがなく、雑貨のアルバイトやフレンチやフェス屋台での接客経験のみだったので不安がありました。実際にお店に入ってみると、前職の経験も自然と活かせていることを感じますし、それ以上に結局は専門的な知識ではなく、客観的に見てお客様に合うか、オススメできるかというシンプルなやりとりで接客できるなと体感しました。
- 接客で大切にしていることをおしえてください。
- 実は私は、調べるものをとことん調べる、完璧主義的なとこがあるんです。ファッションが好きなのは中高生の頃からで、その頃はパリコレの写真は必ず全部見てチェックしてました。写真を見ただけで、だいたいどこのブランドかわかるくらい見てましたね(笑)そういう繰り返し見てきたもの、それはファッションだけでなく、これまでの人生で触れてきた感性を、接客の際に生かしていると思います。
インテリアもお洋服も、生活をより豊かにするものという共通点から、それをお買い求めに来ていただいたお客様は機能よりも気持ちが大きく関わっていると思います。今は販売接客の際には、お客様ご自身が本当に気に入っているか、ハートを鷲掴みの商品なのか、ということを気にかけることにしています!ディスプレイの仕事の時と同様に、その方がどう感じているかが大事というのは今も変わりません。
アドバイスをさせて頂く際には、どういうお洋服を持っているかを必ず聞きます。例えばお手持ちがベーシックカラーばかりだと聞いたら、私はせっかくだからチャレンジしてほしいなと思うんです。自分だけで判断するお買い物だとマンネリ化しがちですが、少し色があるセーターやボトム、柄物をご案内します。お洋服だけでなく、そのお買い物を通してチャレンジする楽しさを感じてほしいなって思いがあるんです。
見ただけだとすごく派手に感じる洋服もご試着頂くと、肌の色、髪色など全体としてバランスがよくなることがあります。ご試着いただいたらお客様もしっくりきたと仰ったりして。こういう意味で、ご試着のオススメはお客様がより良いお買い物する上で大切だと思うので、お声がけをするようにしてます。いろんな商品の中で、こちらの押し売りではなくお客様の生活や感性にあった商品選びをサポートしたいですね。
- メッシュウェルで働いた感想を聞かせてください。
- すごく短時間で入れるって楽!まずそう思います。他にやりたいことがあるので、時間や気持ち的にも負担なくスケジュールを立てやすいなと思います。
会社務めの後半は、みんな日々疲れてるなって電車の中での表情で感じてました。出勤だけで、エネルギーを使ってしまい、出勤するだけで働いた気になってのかなって感じる気がして、本来使うべきところに使っていないと感じてしまったり(笑)。フリーランスになったことで、いろんなものを見たり聞いたりしたいなって感じました。それをメッシュウェルという仕事で感じることも楽しさの一つでありますね。そして、お客様の役に立てたり、お店の方の役に立てた時、とても嬉しいんです。もともと、おばあちゃんになってもお仕事していたいと考えていたのですが、人生を通して、生活の彩を作る商品との出会いや気づきの瞬間をサポートしたい思いが強くなりました。
- 今後の目標や夢はありますか?
- 去年の夏にフィンランド、スウェーデン、デンマークに旅行し、人、物、時間の考えが日本とはまた違うなと再確認しました。ゆったりしている感じや、格好つけてない北欧の価値観や雰囲気に魅力を感じました。その経験も後押しして、今年の夏からチャレンジしてみたかった北欧への留学に行きます。現地ではものづくりの専門学校に行きたいと考えていて、写真に続いて再び手を動かすことに集中することになります。工芸も英語生活も、初めてなのでチャレンジですね!計画通りに進むことより、思ってもみなかった波に乗る方が人生楽しいなって思うタイプなので、5年後の自分はこうしたいっていうものがないんです。それが私らしさだと思っています。フリーランスという働き方になった今、これからは好きなことに100%で生活してみよう!と思っています。