これまでの経緯

昔からファッションが好きで、大学の時に大手アパレルメーカーでバイトしていました。仕事としてのアパレルを知って興味を持った事がきっかけでセレクトショップに就職しました。その時の先輩方からさまざまなブランドについて教えてもらった事でファションに更にのめり込んでいったと思います。その時はショッピングモール、アウトレットなどでお仕事をしてきました。僕はバランスタイプで、ファッションも、接客も好きですし、ハイブランドも好きではあるのですがオタクというほどではなく、ジャンル問わず幅広くファッションが好きです。今までの経験はメンズの販売がメインですが、レディースの接客も経験してきました。レディースの接客では、男性より、体型についてや、自分に似合うか似合わないか、など繊細な部分を接客でお伝えする事を求められていると感じました。私は、女性のお客様に対しては、男性に話す感覚より俯瞰的にアドバイスを伝えるように意識していました。男性にはこの素材はどこのものか、細かな作りを聞かれることが多く、知識もしっかりと必要な事が多いなと思っています。
MESHWellはコロナ前に、偶然見つけたサービスでした。その時はセレクトショップで働いていた時で、いろんなことに興味があり、休みの日に違う事もしてみたいと思っていたんです。バーでバイトもしていました。そんな時にMESHWellをインターネットでみつけ、すぐ説明会に参加しようと行動しました。当時は住まいが郊外で、なかなか利用できなかったのですが、初めてのマッチングでルミネ新宿のストアとマッチングし、楽しく仕事が出来たのを覚えています。その後、転職をしアパレル販売から食物販の仕事に変わりました。その時、職場が東京の方に変わり、MESHWellを思い出し利用を再開しました。

MESHWellを利用してみて

実は食物販の仕事をしている時に、アパレルから離れたけれどやはりファッションが、接客が好きだなと気づいたんです。そしてまったくアパレル業界と関わりがなくなると、流行りに置いていかれていくような気持ちになりました。このままではいけないなという感覚的な思いがあり、隙間時間や休みの日を利用して販売の仕事が出来るMESHWellをまた利用しようと決断したんです。実際にマッチングをした後は、離れている間に、どんな変化があり何に置いていかれているかが具体的に分かりました。これもやらないと、これもまだまだ自分に足りないなと感じましたね。こんなブランドが今あるんだという新しい発見や、これまでに比べて、確実に英語の接客が増え、英会話の必要性にも気づきました。英会話は優先順位を高く身につけたいと実感したところです。
最近は自分の年齢より若い方が多いストアもあるので、マッチングの時にもしっかり頼っていただけて嬉しいです。ストアそれぞれに運営の違いはありますが、基本的所作、接客のあり方は同じだと思うので、物おじせず出来ていると思います。MESHWellのお仕事は自分で報酬を決めますが、その点もあまり難しく考えず、自分が報酬を決めた分しっかり仕事をしていこうと考えています。

印象に残っている接客

お買い物を任せてくださるお客様との時間は印象的ですね。大手古着ブランドにマッチングした際にも（何を買うかどうか）全部を任せたいというお客様がいました。コーディネートを一緒に考え、喜んでもらいたい、気に入って欲しいと考えながらお客様と過ごす時間がとにかく楽しかったです。駅ビルに入っているストアでは、お客様から白と黒でデザイン性のあるアウターを見つけて欲しいといわれて、店内をご一緒しながら提案をさせていただきました。気に入った商品が見つかり、また是非私に相談したいといってくれたんです。実はフリーランスで販売員をしているんですと話すと、その事にも興味を持って下さり嬉しかったです。
会社員時代はブランドが今推しているもの、この商品を売らないと、という気持ちが何処かあったのです。今はそういった事を気にしないで接客をしています。お客様によっては押し売りと思うような接客をしなくてよいという違いはあるように思います。今はお客様の希望を伺うことが、フランクに身構えずに出来るようになったと思います。何気ない会話を大切にしていてその会話がヒントになり、接客に奥行きが出てきたと実感しています。
カップルでいらしたお客様が来店し、彼女がいろいろと彼氏に提案をしているようでした。その二人の様子を見ていた私は、男性に似合いそうだなと思った商品があり、ご提案して良いですか？とお声がけしたことがあります。男性が試着室に持っていった洋服と雰囲気は違いましたが、きっと似合うから試して欲しいという純粋な思いでお勧めしたところ、そのパンツを気に入ってくださり、結果的にTシャツ、パンツを購入してくれました。男性にも、彼女にも素敵と思って欲しいと思って提案し、お二人が笑顔でストアを出られた様子が嬉しかったです。
実は、接客もされることが嫌だと思っているだろうと何処かで考えながら接客をしていた時期もありました。経験を積み、自分自身も販売員の仕事以外の仕事をするようになり、人間力もついたので、今は臨機応変に対応が出来るようになっていると思います。あんまり接客をされたくないご様子の方には一定の距離を保ち、お話が好きな方には積極的に、時には自分から提案をしたりと、人によって変えられる接客をしています。

フリーランスという働き方を選んだ理由

自分で古着の販売をECで行っています。元々独立願望が強く、セレクトショップをやりたいと考えたこともあったのですが、まずは小さなところから始め、現実的にそのお店を育てたいと邁進しています。いずれは自分のブランドも出来たらいいなと思っていて、さらに、メンズの美容関係の新しい事業をしたいと考えているんです。その夢を早く実現するためには会社員の時間の使い方が合わなかった事が今の働き方を選んだ１番の理由です。もっとこうした方がいい、新しいアイディアを現実化したいと考えたときに会社の中で時間をかけて立場を高め、実現していく事も考えたのですが、もっと早く実現したい気持ちが強くなったのもあります。
フリーランス販売員になって、接客するお客様だけでなく、マッチングしてくれたスタッフさんとのコミュニケーションを大切にしています。落ち着いている時間はストアスタッフとお話をするようにして、関係性を深めたいと考えています。どこのストアにも素敵な方がいるので、オファーをくれるストアのどこへでもすぐ行きたいって思ってしまいますね（笑）
やりたいことが出来た時に、自分で動きだし足を運ぶようになり、前向きな自分にどんどん変わっていきました。フリーランス販売員として今活動できているのも自分の行動力からだと思います。古着の事業をするにも、服に関わっていたい、色々な場所に色々な人がいて、多様な商品がある事を知り続けたいと思っています。自分の目標に向かいながら、そのための学びも得られるこの働き方は今の自分にピッタリだと思います。

今後の展望

今後は自分のやりたいことをどんどん実現化したいです。その根幹には「男性の美」の概念があります。男性美容に興味を持ったのは、自分を変えたいと思っていた10代に他の人がしていない美容を意識した事が自分自身の自信に繋がった実体験からです。自分がサービスを届けたいターゲットは、服好きの方というよりは、今は美や服に興味がなくわからない、でもどうにか変わりたいという方です。たくさんの人を幸せにしたいです。
昔から周りと違うのが好きで一言で表せない人間になりたいと思っていました。この人は色々な事をしているが何者なのだろうと思われる人間って面白くて素敵だなと思うんです。職人のように突き詰めるようなことは苦手ですが、それを逆手にとり、いろんなことを幅広く学び、唯一無二の存在になれたらいいなと思っています。フリーランスどうしでプロジェクト事に関わりお仕事をするのも性に合っているのですが、仲間と目的に向かって作り上げていく喜びにも実は飢えているんです（笑）自分の人生を豊かにしていく上でそういった仕事の仕方もいずれしたいです。