未経験でも傾聴力をいかして働く
ダブルワーカー / Kナツエさん
活動エリア:関西
インタビューをしていてとても安心感があったKナツエさん。その理由はインタビューでも話してくれた「聞く姿勢」だったのかもしれません。
アパレル経験は未経験に近いKナツエさんですが、数々のマッチングをされています。自身の接客への想いやMESHWell を使った感想を伺いました。
QUESTIONまずは簡単な質問
- 好きな言葉
- おいしい
- 好きな映画
- クラウドアトラス、ビートルジュース
- 好きなファッションブランド
- PALAVA
- 趣味
- モノづくり、色々な国の料理を食べること
INTERVIEWタレントインタビュー
- MESHWellを知ったきっかけ
- ファッションの専門学校時代の友人が既にMESHWellに登録し仕事をしていて、こんな楽しい働き方があるよと紹介してくれた事がきっかけです。
これまでは靴下の会社や子供の下着を扱う会社、ベビー用品の会社で企画の仕事をしてきました。実はファッションの専門学校に行った理由は物作りがしたかったからなんです。生活に根づいたものを作りたいという思いがあって、服だったら絶対になくならないし、服の構造が知りたいと思ってファッションの専門学校に行きました。物を作る仕組みそのものが面白いですし、突き詰めてみたいという思いが強かったんです。なので専門学校卒業後も商品企画として就職をしました。その後の転職でも基本は商品企画を仕事としていました。とはいえ、小さい会社に勤める事が多かったのでマルチに仕事をしてきたと思います。
コロナを機に、自分の本当にやりたい事を仕事にしたい、働き方を変えようと決意しました。やりたいことを仕事にするために、生活基盤はしっかり作っておきたいと、仕事を探している時に紹介してもらったんです。面白そうだなと思い登録したのですが、アパレルの販売員経験は社会人1年目の1年間だけだったので不安もありました。
- ほぼ未経験からMESHWellで働いてみての感想をお聞かせください
- MESHWellに登録して最初は、経験がない事が気になって、本当にストアからオファーがくるのだろうか、と不安でした。正直、プロフィール写真もどんなのが良いかなと探り探りでした。でもありがたいことに、偶然、ストアで欠員が出たとのことで、急遽オファーが入ったんです。実は教習所にいる時に連絡がきて(笑)当日だったのでびっくりもしたのですが、やってみよう!とオファーを受けました。ある意味緊張しすぎる時間もなくマッチングしたのは良かったのかもしれません。その後、神戸のジョンブルで2.3回マッチングしました。ストアスタッフのみなさんがとても優しく、今でも普通にストアに寄ってご挨拶出来るぐらいのアットホームな雰囲気なんです。そのおかげもあり接客に対する不安も解消されていきました。デニムがメイン商品のストアなので、細かいサイズや形を覚えるより、お客様のお話しを聞き、ご試着をしてもらいながらサイズの相談に乗っていくと良いなどのアドバイスもいただきました。知識的な部分はスタッフのサポートがあって、その度に私も知識を身につけて行く感じでしたね。接客してお客様にとってピッタリのデニムが見つかりお買い上げいただけると、やはり嬉しかったです。
今はもう一つ、レストランでの接客とそこに併設しているギャラリーでの販売の仕事もしているのですが、MESHWellは仕事をする時間を自分で決められるので、掛け持ちの仕事もしやすいですね。基本は自分のスケジュール重視ですが、以前から好きでお買い物もした事があるPALAVAのトピックリクエストをみて、どうしてもマッチングしたい、とその時間に合わせてトピックを作ったこともあります。無事にマッチングできて、とても楽しいお仕事になりました。予約制でお客様がいらっしゃっての接客だったので、自分の好きな気持ちを活かしてたくさんブランドの良いところをお伝え出来ました。好きだと自然と熱量がはいり会話もいつも以上に楽しいですね。
- 今までの経験が生かされていること
- 前職の会社は規模が小さかったので、商品企画以外にもいろんな業務をこなす必要があったんです。展示会での商品説明やカスタマーサービス業務も行っていました。さまざまな業務の中でクレーム対応をしていたことは今役立っているかもしれません。とにかくクレームをいただいたらお客様の気持ちに寄り添って、最後は好印象に変えて終われるように対応していました。その上で「お話を聞く」ことは大前提に必要なことだと思います。お話を聞かずに、こちらからあれこれお話しては言い訳に聞こえますし、何を言いたくて、何をどうしても欲しいのか、話を聞きながら紐解いていくようにしてました。自分がスポンジになってお客様の気持ちを吸収するぞというくらい、しっかり受け止める姿勢ですね。
この、お客様の話をしっかり聞く、どういうことを求められてるのかを感じとることは今の接客に生かされてますね。久々の接客で緊張していてもこれはしっかり意識してました。
真っ直ぐに向き合って、正直にお伝えすることも大切ですよね。やたらに褒めて似合いますと言う事ってうわべの言葉のような気がしてしまうんです。私はそういう距離感の合わない接客を受けるのが苦手なので、自分の経験を通しても、会話の中で信頼関係がきづけるような態度を意識しています。特別な知識や、多くのアパレル販売の経験はないですが、この意識で接客していたら「私も販売してるんだけど、あなたの接客がすごく良いわ。次はいつ、またこのお店にいるんですか」と聞いてもらえるようになりました。もちろんお洋服の提案もしますが、今日ライブ行ってきてねとか、普段こういうことしてて、というようなたわいもない会話でお話が盛り上がっていたりして、この自然な感覚がリラックスしてもらえて良いのかもしれませんね。
- フリーランス販売員に働き方をかえてみて
- 今とても充実してます。生活リズムを作りやすくなりました。サラリーマンの頃とは違い、働く時間を自分で調整出来るので、今はマッチングの時間を遅めに設定し午前中に家のことをしてから仕事ができるのが嬉しいです。もちろん、金銭的な面は変化はありましたがそれ以上に豊かに生活が出来ているとおもいます。このタイミングで転職を決意して良かったと思っています。サラリーマンで働いてる時は、朝も早く夜も遅くて余裕がなかったんです。気がつかないうちに季節が変わって、仕事のことだけを延々に考えているっていう状況でした。離れてみて、ふとした時に、例えば夏はセミがこんなにワンワン鳴くのは1週間ぐらいしかないんだとか、気がついたらすごく紅葉してる、とか季節の流れを自分で感じられるのが嬉しくて。シンプルですが、朝もしっかりとご飯を食べて、追われるようにしていた家事も生活リズムの中にきちんと組み込まれているのが心地よいです。夫とも話す時間も増えましたね。初めは転職を心配していた主人も、私の顔が生き生きしてるから、この変化をすごく良かったと思うといってくれています。
私がほぼアパレル経験がなかったので言えるのですが、アパレル経験がないからフリーランス販売員が出来ないということはないと思います。販売した売上結果だけでなく、売上点数が少なくてもお客様がまたこのストアに戻ってきたいと思える環境作りを心がけるでも良いのかなと思うんです。自分も楽しみながら、お客様も楽しんでもらい、ストアの売り上げにも繋がるっていう素晴らしい関係を作る努力をしていくことが大切だと感じてます。ストアによってそれぞれルールが違う、スタッフも違うのでその場の雰囲気を見ながら、ストアごとの違う部分に臨機応変に対応できる対応力も必要だと思いますね。基本的には、接客が好き、話をするのが好きという人ならその力をいかせる働き方だなとも思います。
- 今後の展望
- 今後はやりたいと考えている革小物のブランドを立ち上げ、制作の時間を作りたいと考えています。やりたい事を思いっきりするためにも、生活の地盤固めをしていく事が大事だと思っていました。今はその地盤固めが安定してきたと感じているので、自分のブランドを育てていきたいなっていう思いがあります。バランスをとりながら仕事をする事は、私にとって今後フリーランスとして1つステージアップするためのチャレンジかもしれないです。自分の物作りの為に働き方を変えたところが原点なので、自分の目標を見失わずに、楽しく今の働き方で邁進したいですね。