接客とはストーリーをプレゼントすること
フリーランス / tomokoteraokaさん
活動エリア:関東
私声が大きいんです、と笑顔で話される様子もチャーミングで素敵なtomokoteraokaさん。真っ直ぐに接客への思いを語ってくれる姿勢が清々しく素敵でした。MESHWellでこれまでの経験を全てを活かして、自分らしくお仕事をされているお話を伺いました。
QUESTIONまずは簡単な質問
- 好きな映画
- ビューティフルマインド
- 好きな本
- たくさんあるのですが吉本ばななや佐野洋子、茨木のりこの詩集も大好きです
- 好きな食べ物
- 何でも大好きです!焼肉とお寿司がとくにすきです。
- 座右の銘
- 美しい心を諦めない
- 趣味
- 愛犬
INTERVIEWタレントインタビュー
- これまでの経歴を教えてください
- 新卒でアパレル大手メーカーで6年半勤めました。気付いたら時間が立っていた、と言う感覚で、今後の人生を考え土日休みの仕事にしたいなと考え転職しました。販売の仕事を通してコミュニケーション能力が高まったと感じていましたし、周りからのアドバイスもあって、広告代理店の営業に転職しました。B to Bの営業は新鮮で、なかなか売ることができない難しさに直面しながらも成果を残すことを考える場面が多く、鍛えられましたね。その後事務へ転職しましたが人と関わる仕事をしたいとB to Cの営業へ転職しました。その時に家族がMESHWell記事をみつけてきてくれて、副業の一つとして勧めてくれたのがMESHWellとの出会いでした。それまでにも時間を切り売りして働くサービスはいくつか知っていましたが、その時は登録だけしたり、HPを見るだけでした。お仕事によっては研修が必須というのもあり、ハードルが高くなかなか気が進まなかったんです。MESHWellはまずは登録をし、プロフィールを入れるだけだったので、自然とやってみようと思えたんです。
- MESHWellを利用してみていかがですか?
- 登録後、割とすぐにストアからオファーがいただけました。初めてのマッチングで、自分の接客で商品が売れていくことが楽しいと再確認しました。お客様との会話や、ストアさんのサポートがあってこそなんですが、お店に貢献出来た事がとにかく嬉しかったですね。その後MESHWellを利用し続けています。MESHWellは自分の都合で仕事をする日を決められるのが良いですね。自分自身で働き方をデザインして過ごせることでモチベーションも高くキープ出来、今の自分にちょうど良いなと感じています。
実際のお仕事をしてみて働きやすいなと思うのが、ストアで着るお洋服が手持ちの洋服で良い事です。ユニフォームの貸出しの場合もありますが、それ以外の時にはブランドのものを都度購入しなくても良いのは助かりますし、コーディネートを考えるのも楽しいんです。ストアに立つ時には、マッチングしたブランドのことをSNSを見て研究し、手持ちの洋服でコーディネートを考えてそのブランドに寄せていく過程も楽しんでいます。
- 販売員として大切にしていること
- 結果が出せる事が大事だと思っています。商品を購入頂くという結果が出せる時は、私の接客を通して、お客様にストーリーをプレゼント出来ているのだと思っています。この洋服を着て、例えばデートする自分に自信が持てる、彼に褒めてもらえる、仕事でうまくいきそうだなど、その服を購入して着ている自分を想像し、ストーリーを描いてもらえていると言う事だと思います。このイメージをもって頂けると悩んだとしても、結果お買い物することが腑に落ちると思うんです。そのためにも説得力のある販売員でいることが大切だと考えています。「素敵な雰囲気、洋服の知識があって明るい印象」の販売員と「やる気がない、知識がない、おしゃれが好きそうな雰囲気ではない」販売員さんと比べると、わたしはやはり前者の販売員さんから買い物したいなと思います。なので、自分がこういう人からは接客を受けたくないという販売員にはならないように気をつけています。「かわいいですね、似合ってますよ」の言葉の信憑性を作る一つが見た目であり、素敵でいる事も含まれると思うので、その点も意識しています。
私は実は、凝り性で、アパレルの専門学校をでていないからこそ、生地、糸の編み方など気になることはどんどん独学で学んできました。お客様にその知識を押し付けることはしませんが、聞かれた時に、きちんと答えられる、このお店にこんな店員さんがいて心強い、お買い物が楽しいと思ってもらえるような接客をしたいと思っています。
- 今までの経験でいかせていること
- 例えば3つの商品の購入で迷っていたら「どれにしましょうか?ではなく、3つお求めになっても良いと思います!」と提案しています。
最初に勤めたアパレル企業で大型店にいた際に、副店長をしていました。ここでは全員に満足してもらう接客、そしてフィッティングを回すということを大事にしていたので、スキルとしてホスピタリティーとスピードが求められていました。そんな中で、他のスタッフをみていると、お客様と一緒に悩んでる販売員は売れないなと気づきました。もちろん売ることだけが大事ではないのですが、お客様の時間も長く使ってしまっていることになりますし、ストア全体としても、他のお客様のフィッティングのお待たせや、アプローチが出来ないなど問題が生まれてしまいます。私は良いと思っているからこそお客様に提案しているので、お客様が迷われたらまず全ての商品をお勧めしています。すると、感覚的ではありますが、50%のお客様は全てお求めになります。既にワードローブにある、今日はこれだけにする、と言う場合は正直にお客様も伝えてくれます。悩んだ時に良いコミュニケーションがとれるように、それまでの接客でこの服があのシーンにあったらいいなとご自身で購買意欲を高めてもらえるようなトークを意識しています。この考えはB to Bの営業の経験が生かされていますね。直属の上司が「とにかく勧める」という考えでした。その意図は契約するかどうかはわからないから、「この人は契約しなそう」という先入観は持ってはいけない。それはその方の足元をみているし、どんな方がお買い物してくれるかわからないからこそ、購入頂く前提で一緒に考える姿勢が大前提と。するとロジカルに提案が出来、お客様と二人三脚が出来ると学びました。「さわやかに明るく背中をおす」事でお客様の選択肢が増えたらうれしいですし、いるかな、いらないかなという会話のやりとりも含めて楽しいと思っています。
- 印象に残っているお客様
- 有楽町のSpick and Spanでトータルでお買い物をしてくれたお客様がとても印象に残っています。ピンクのアイシャドウ、ワンピースをお召しになっていて、クラシカルな印象のお客様でした。お声がけしてみると、カジュアルなお洋服も着てみたいとお話してくださいました。普段フェミニンな洋服を着ていることもあって、「いつも店員さんにフェミニンなものを勧められるんですよね〜嫌いじゃないんですけど、、」とおっしゃっていて、色々新しいテイストをお勧めしたい気持ちがふつふつと沸いてきたんです(笑)ワードローブの中に色落ちのデニムがあり、それを着たいけどコーディネートが難しいとお話してくださったので、派手すぎないロゴTをご提案しました。そのロゴTに合わせて、気になっていたアイテムというニットスカートをお勧めし試着いただきました。ニットスカートはシューズを選ばず幅広く使えそうなアイテムだったので、今お客様が持っているフェミニンなアイテムとも合わせていただけるかなと思っていました。試着室から出てこられたところで、お勧めのシャツもはおっていただき、結果3点おまとめしてお買い物してくださいました。
普段と違うスタイリングが購入された3点でコーディネートが完成しますし、今クローゼットにあるアアイテムも掘り起こして新しいコーディネートを楽しんでもらえるアイテムだったので、そのイメージをお客様に持ってもらえたことが良かったです。最後に、お客様からまた店頭にいらっしゃいますか?と聞いていただけたのが素直に嬉しかったですね。
- 今MESHWellで感じていること
- 今、これまでの経験がストアで接客していて活かされているなと感じています。気合いで販売をしていたところから、B to Bの営業職で身につけた心理戦を、一般のマーケットでも応用して披露出来て嬉しいです。丁寧にお客様に向き合い、ブランドにも誠実でいることでお仕事後に良い評価をストアさんからいただき、繰り返しお仕事をいただける様、努力していこうと思っています。今はECでも洋服が手軽に買える時代。コロナ禍で販売員の価値を考えさせられました。似合う似合わない、迷っていたら両方押すなど、その場でしか体験できないことを接客を通して提供したいと思っています。お客様が納得したときに初めて心が動くからこそ、お客様の思うお買い物のゴールにたどり着くサポートをするのが楽しいなと強く思うこの頃です。また、フリーランス販売員として活動しはじめて出会った、他のフリーランス販売員の方との繋がりも新鮮です。今までの経験を活かしながら、新しい刺激も楽しんで、今の働き方を維持していきたいなと思っています。